「英語力 教員も底上げ必要」という記事を読んで

英語の先生も、英語力を上げる必要がある

先日、日経新聞を読んでいたら、「英語力 教員も底上げ必要」という見出しで記事が掲載されていました。この見出しだけでも内容はなんとなく想像がつきそうですが、内容は、「公立中学・高校の英語力教員の英語力が十分ではないため、教員のレベルアップに力を入れていく必要がある。」という内容でした。以下、少し引用します。

文部科学省が4日公表した2015年度の英語教育調査で、公立中学・高校の英語教員の英語力が十分とは言えないことが明らかになった。実用英語技能検定(英検)準1級以上に相当する資格を取得しているのは、中学で30.2%、高校で57.3%にとどまる。調査では全国の公立中高の英語教員約5万4千人について、15年12月時点で英検準1級やTOEIC(730点以上)、TOEFLiBT(80点以上)などを取得した人数を聞いた。
                            日本経済新聞 2016年4月5日号より

この記事を読んで、「先生も毎日お忙しいと思いますが、努力を惜しまず、英語力を磨いてください」とか「英語化でいちばん苦労するのは、英語の先生たちかもなぁ」とかそういったことを僕は思ったのですが、そんなことは誰だって分かっているわけです。実際に、知り合いの英語の先生も、「ヤバいヤバい」とぼやきながら、英語の資格取得のための勉強に励んでいるようです。

けれども、物事はそう単純ではありません。英語の資格をどれだけ持っていたとしても、それが「教える生徒たちの可能性を拓くこと」には直接的にはリンクしないと思います。

出会う先生によって、子どもの人生は大きく変わる

言うまでもありませんが、どんな先生に出会うかによって、子どもの人生は大きく変わります。その意味で、「英語を教える先生」には、特に大きな責任が任されてると僕は思うのです。

なぜなら、1人の学生の心に「英語が好き」という気持ちを芽生えさせることができれば、その学生の視野・考え方は「世界」が基準になり、逆に、「英語が嫌い」という気持ちを起こさせてしまったのなら、その学生の視野・考え方は「国内のみ」が基準となってしまうからです。時代の流れは、どう考えてもグローバルな方向へと流れており、世界の垣根がなくなっているのが事実です。したがって、「広い視野」を持つべきか、「狭い視野」で良しとするかは、考えるまでもありません。

世界を舞台に活躍するかしないかは別としても、視野や考え方に関しては、できる限り枠を広げていくべきだと思います。そういった責任を英語の先生たちは背負っている。とてもすごいことです。

英語を好きにさせる方法

では、どうすれば、子どもたちの心に「英語が好き」という気持ちを湧き起こすことができるのか?

その答えは、「英語って楽しいんだよ」という雰囲気を、先生が身をもって体現することだと思います。(残念ながら、僕が学生の頃に出会ってきた英語の先生からは、そういった雰囲気を感じ取ることができませんでしたが、その代わりに、1人の帰国子女の女の子が、『英語の楽しさ』を僕に伝えてくれました。)

子どもは理屈では動きません。感情(本能)で動きます。簡単に言うと、「楽しそうだったら動く」そして「実際に楽しければ動き続ける」というわけです。

どれだけハイレベルな英語資格をもっていたとしても、教える生徒に対して、「英語の楽しさ」を伝えることができなければ、その資格は意味を成しません。逆に、ハイレベルな英語資格をもっていなかったとしても、「英語は楽しい」という気持ちを起こさせることができる先生は、生徒の可能性をどこまでも拓いていってくれます。教える立場の人間に求められるのは、そういった目に見えない部分なのだと僕は思います。

まぁ、「英語って楽しいよ」という雰囲気を体現するのは、非常にハードな挑戦になることは間違いありませんが・・・。

今回の記事は、自分自身への自戒の意味も込めて書きました。英語(TOEIC)に関して情報発信している以上、広い意味で僕も「英語を教える立場の人間」だと認識していますから、「英語って楽しいよ」という雰囲気を体現する義務があると思っています。更に精進してまいります。


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