英語(TOEIC)をきっかけに人生を良くする

~英語(TOEIC)を媒介として人生のクオリティを上げていく~

英語の発音を身につけ、リスニング力をアップさせる方法

      2017/04/10

Photo credit: twicepix / Foter / CC BY-SA

発音のトレーニング=僕の青春

僕の英語学習の原点は、高校2年生のとき、隣の席だった帰国子女の女の子の一言です。彼女は、言いました。「英語ができたら人生が2倍楽しめるよ」



何の根拠もないその言葉を真に受けて、僕は英語に強い興味を抱きました。その日以来、彼女を先生と仰ぎ、僕の英語学習が本当の意味でスタートしました。(今さら言っても信じて頂けないかもしれませんが、僕は高校生になるまで、英語に苦手意識をもっていました。)



その子とは高校卒業以来会っていませんが、今では世界を股にかける通訳として活躍しているようです。彼女が継続的に英語学習の道筋を示してくれたからこそ、今の僕の英語力があると思っています。



そんな彼女が何よりも重要視していた部分、それが「発音を鍛えること」でした。



「とにかくまずは発音から。発音をある程度マスターしたらその後の英語学習がすごく楽になる。」と彼女は何度もくり返して言っていました。



当時の僕はその子以外に頼れる人がいませんでしたから、その子に「やれ」と言われたことには素直に従っていました。完全服従という感じでした。ですので、少ないお小遣いをはたいて発音の教材を購入し、2~3ヶ月はひたすら発音トレーニングを行いました。



僕は当時寮生活をしており、部屋は4人部屋でした。夜な夜なひとりで発音記号を覚えながらボソボソと発音練習をしていたので、ルームメイトにいぶかしげな目で見られました。さらにその発音があまりにも下手くそだったので、彼らにとっては非常に迷惑だったと思います。でもそんなことを気にしているヒマもないくらい僕は真剣でした。



寮で発音を勉強し、次の日に帰国子女の子に対して発音を披露する。そして「全然ダメ」と一蹴される。寮に帰ってから再び練習。次の日に披露。そのくり返しでした。教室の片隅でその子に向かってひたすら「girl(ガール)」や「world(ワールド)」などの単語をつぶやいていました。



僕「ガール」

その子「違う」

僕「ガール」

その子「違う」

僕「ガール」

その子「違う」

僕「ガール」

その子「ん!おしい!そんな感じ!」

僕「ガール」

その子「違う」

僕「ガール」

その子「うーん、違う」

僕「ガール」

その子「そう!それ!今の音の出し方覚えて!」



このようなやり取りを毎日毎日くり返しました。僕の青春の記憶は、このスパルタマンツーマン発音訓練でした。



正直きつかったですが、気がつくと僕はネイティブにほめられるほどの発音力を身につけることができていました。それと同時に、僕が想像していなかった予想外のメリットをいくつも手に入れることができたのです。

英語の発音がもたらすメリット

発音を身につけることで得られたメリットは、今パッと思いつくだけでも以下の5つを挙げることができます。

①リスニング力が向上する

言われてみれば当たり前の論理ですが、自分が発音できる音は、確実に聞き取れます。



逆に、自分が発音できない音は、脳が雑音処理をしてしまうので聞き取れません。



つまり、英語の発音を勉強し、自分が発音できる音の数が増えれば増えるほど、聞き取れる英語の量が増えるということです。それに連動して当然リスニング力がアップします。



日本語に置き換えて説明しましょう。まず前提として、僕たちはひらがな50音を認識し、発音できるからこそ、日本語での会話ができていることを理解する必要があります。ひらがな50音が発音できなければ、そもそも脳が日本語の音を認識できません。そして、日本語の全ての単語はひらがな50音の組み合わせに過ぎませんから、とにかく全ての土台はひらがなの50音なのです。



日本語におけるひらがな50音のように、英語も基本となる音(=アルファベット)があります。まずはそれらの発音を1つずつ身につけていくことが重要です。基本の音さえ押さえてしまえば、後はあなたの単語力を増やしていくことで、どんどんリスニング力はアップしていきます。

②初めて見た単語でも発音がほぼ理解できる

日本語の単語全てが50音の組み合わせであるように、全ての英単語も基本的な英語の音(=アルファベット26音+数種類の音)の組み合わせに過ぎません。



例えば、「girl(ガール)」という単語は、「g」という音と「ir」という音と「l」という音の組み合わせです。



全ての英単語はこのように分解できます。そして、発音の方法には一定のパターンがありますから、ある程度の発音練習を積むと、ほとんどの場合、初めて見た単語でも発音が分かるようになります。そのおかげで、間違ってその単語を記憶してしまうリスクを避けることができます。



多くの人がリスニング問題でつまづいてしまう大きな原因の1つは、「間違った発音で単語を覚えている」ことです。



例えば、「subtle(微妙な)」という単語は「サトォー」と発音しますが、これを間違って「サブトル」と覚えてしまっていたら、リスニングの問題で「サトォー」と聞こえてきても、その音が「subtle」を意味していることが分かりません。つまり、その問題は間違える可能性が高いということです。



この例だけでも、発音の勉強から逃げることがどれだけ危険かが分かると思います。



正確に発音できてこそ、正確に聞き取れるのです。だからこそ、初めて見た単語の発音が理解できることには大きな価値があります。

③映画(洋画)がより楽しめるようになる

「洋画を字幕なしで、最初から最後まで楽しむ」のは難しいかもしれませんが、「洋画を楽しめる度合い」が高まるのは間違いありません。発音を鍛えることで、聞き取れるセリフの割合が劇的に増えます。



僕は昔、映画「アイアンマン」を見ていたとき、「I’m not  qualified to do that. (私にはできないよ。)」という一文が明確に聞き取れた瞬間がありました。発音を学ぶこと英文の中の単語と単語の切れ目や結びつきが理解できるようになり、意味がとれるようになります。そうなれば、より映画を楽しめるようになります。

④ネイティブに一目置かれる

キレイな発音ができる日本人は多くありません。「英語はあくまでもツールであり、相手に伝わりさえすれば発音は気にしなくていい。」という乱暴な主張そのままに、日本人独特のカタカナ英語でネイティブと話す人がほとんどです。



しかし僕はこのスタンスには反対です。



たとえツールに過ぎなくても、そのツールは丁寧に使うべきだと思います。それが英語という言語への敬意だと思っていますし、相手へのマナーだと思っています。



発音本などで有名な野中泉さんも著書の中で「外国語を学ぶとき、その言語を母語として使っている人がいる限りは、その人たちに敬意を表してその使用方法をなるべく真似させて頂くというのがマナーなのではないかと私は思うのです。」と述べられているように、的確に英語を扱うための努力が英語学習者には求められていると思います。



というか、カタカナ英語で堂々と会話できる人は相当メンタルが強いと思います。僕は恥ずかしくてそんなことできませんから・・・。正確な発音はネイティブに好まれます。そして、正確な発音ができる日本人が少ないからこそ一目置いてもらえます。



ネイティブと対等に付き合えることは、英語学習者にとっての大きな目標の1つではないでしょうか。

⑤リスニング学習が加速する&自信がつく

先に挙げた①~④のメリットを実感することで、あなたのリスニング学習のスピードが上がり、同時に自信もつきます。これは僕の経験上間違いありません。



物事を継続させるコツは「小さな成功体験を積み重ねること」です。発音できる英語の音が3つ増えた!というような小さな成功体験が、映画の中で話されるフレーズがかなり理解できるようになった!という中くらいの成功体験につながり、TOEICのリスニングでハイスコアが取れた!というような大きな成功体験につながっていきます。



自分の成功を感じれば感じるほど、スピード感をもってさらなる成功を求めていくのが人間の性質です。また、それにともなって「自分もやればできるんだ」という自信が生まれてきます。この好循環を生み出す出発点が発音のトレーニングです。



英語の発音を磨くことでこれらのメリットがあなたにもたらされます。逆に言えば、発音練習なしにはこれらのメリットが1つも手に入らないということです。むしろ、発音練習をせずしてハイレベルな英語力を身につけている人がいるなら、素直にその秘訣をお聞きしたい・・・。僕は発音練習なしの英語学習は考えられません。

英語の発音を身につける方法

僕は以下のステップをたどって英語の発音を身につけました。



最近は良い発音教材もいくつか出ているようですが、僕の高校時代は発音教材と言えば「UDA式30音練習帳」くらいでしたので、僕も例に漏れず「UDA式30音練習帳」を購入し発音を鍛えました。現在は、UDA式よりも安価で、かつ質が高い発音トレーニング本がありますので、ぜひ探してみてください。



以下そのステップです。

ステップ1:英語の基本となる音を覚える(=発音記号を覚える)

基本の音は「A~Zまでの26音+いくつかの音(『th』や『er』など)」です。



とは言え、A~Zまでの26音についてはこれまでの義務教育でなじんできた音ですので、現実的に覚える必要がある音は決して多くありません。



「1日3音は完璧にマスターする」とか「全ての音を毎日10回ずつ発音する」とかそういった目標をあなたなりに設定して、英語の基本的な音を覚えてください。

ステップ2:色々な単語を発音する

英単語は1つ1つの音の組み合わせです。つまり、理論的には基本的な音を発音できるようになれば、どんな英単語でも発音できるようになる(=聞き取れるようになる)ということです。



しかしながら、そうは問屋が卸さない。



英語には「リエゾン(=音と音がくっつく)」や「音の欠落(=単語によって発音しない音がある)」などの特殊なルールがあります。一見ややこしくてモチベーションが下がりそうですが、決して難しいルールではありません。



例えば「What’s up?(調子どう?)」というフレーズの発音は「ワッツァ?」となります。「What’s」のt’sと「up」のuがくっついて「t’su(ツァ)」となるのがリエゾン(=音と音がくっつく)です。そして、最後のpは発音しなくて良いのですが、これが「音の欠落」です。



他にも、「Take it easy.」を「テイキッティーズィー」と発音するのは感覚で分かると思います。



こうした特殊なルールは発音練習を続けるうちに感覚で理解できてきますので、心配せずに継続してください。

ステップ3:英文を発音する

音と音が組み合わさって単語になります。そして、単語と単語が組み合わさって文になります。ステップ2で単語の発音を練習したら、次は文の発音に移ってください。



短い文から徐々に長い文へ。そして、自分なりに満足できる程度に英文を発音できるようになったら、発音のトレーニングは終了です。



その頃には、(最低限の英単語を覚える必要はありますが、)TOEICのリスニング問題の大部分をスムーズに聞き取れるようになっているはずです。スムーズに聞き取れるということは、スコアがアップするということです。



今でも覚えていますが、UDA式30音練習帳の中に「The apartment around the station are very expensive.(駅周辺のアパートは非常に家賃が高い。)」という英文が掲載されていました。この英文を僕はおそらく200回以上はくり返し発音し続けたと思います。



こんな簡単な英文でさえ、最初は上手に発音することができなかった自分が思い出されます。あきらめずに継続すれば、必ず発音は上達します。

英語学習者の多くが避けるところにこそ、答えがある

発音トレーニングは、決して楽なものではありませんし、多少なりとも根気強さが求められます。そのため、多くの英語学習者が発音トレーニングを避けていると現実があります。もしくは、発音練習に取りかかってみたけど、不十分なまま練習を切り上げてしまったという人も多いのではないでしょうか。



こうした「多数の人々が避ける部分」にこそ、答えがあると僕は思います。



世の中の名言・格言の中にも、「人とは逆を行くこと」を推奨する趣旨の言葉が数多く見つかります。英語に限らず、何か「人とは逆のこと」を実践してみてください。その計り知れない効果が実感できると思います。



発音トレーニングは、まさに「人とは逆を行くこと」です。



少しでもピンときたあなたは、ぜひ発音トレーニングに取り組まれてみることをおすすめさせて頂きます。

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