【学習全般について】
マークはどのくらい綺麗に塗りつぶしていますか?
このようなイメージで塗りつぶしています。↓
学習を進めていく中で、どのようにスコアが伸びていくのが一般的な傾向でしょうか?
もちろん例外もありますが、基本的には「1〜2ヶ月目はあまり伸びない(=むしろ一旦実戦を離れて徹底的に基礎固めする関係でスコアが下がるケースもあります。この下降は、大きくジャンプするために一旦しゃがむようなものと捉えてください。)」→「3ヶ月目で少し伸びる」→「4ヶ月目もしくは、4ヶ月が終わったあとの翌月の試験で一気に伸びる」というケースが一般的です。過去の受講生さんで象徴的だったのが「3ヶ月で50点しか伸びなかったけど、4ヶ月終了後の5ヶ月目の試験で一気に165点伸びて900点を突破された方」です。
英語(TOEIC)に限らず、何かで上達するときは、決まって以下のような「成長カーブ」のプロセスを辿りますので、一気に上昇するポイントまでは成長が感じられなくても淡々とやり続けられる胆力が求められます。
試験の前日はどのように勉強したらいいでしょうか?
TOEICは出来る限り毎月受験すべきでしょうか?
「本番に慣れること」は非常に重要ですので、特に「多解き」のフェーズに入ってから以降はできる限り毎回受験していただくのをおすすめします。
【発音記号学習について】
発音記号の勉強についての確認なのですが、今は「CDを聞きながら自分も続いて発音してみる」をやっていますがこれでいいですか?
その認識で問題ありません。動画でもお伝えしている通り、8〜9割同じような音を出せたらOKで、母音は「あいうえお」を間違えない程度に出せたらOKです。garageという単語はガレージではなく、グラージュというような発音ですが、発音記号が読めないと日本語の発音に引っ張られてガレージと発音してしまう人が多いです。そういう大きな間違いをしないようなレベルでできたら十分です。
【単語学習について】
単語はキクタン600と800が提示されていましたが、現在885点をもっている自分でもキクタン600から取り組むべきでしょうか?
ぜひそうしてください。もちろん人によるとは思いますが、例えば僕などは800点台後半から、1年も停滞してしまった理由は、キクタン600に掲載されているような単語にも抜けがあったことが最大の原因でした。これまでの生徒さんも、同じことが原因になっていた人は何人もいらっしゃいました。
ここは完璧に基礎から見直すと考えて、キクタン600に「わからない単語が1つもないかどうか」という基準で取り組んでいただくのがおすすめです。そのあとにキクタン800に取り組み、そのあとは「多解き」をしながら出会ったわからない単語を片っ端から覚えていくというアプローチが王道です。
本当に基本的なところからやり直すからこそ、盲点になっていた課題が見えてきます。
単語カードの「作成」と「覚えること」について、「キクタン600のカードを作って覚えて、そのあとにキクタン800のカードを作って覚える」という順番がいいのか、キクタン600とキクタン800の2冊分の単語カードを一気に作ってしまって、そのあと一気に覚えるという順番がいいのか、どちらでしょうか?
単語カードを作るときは作る、覚えるときは覚えるという感じで、1つの作業は一気に終わらせたほうが効率的なので、キクタン600とキクタン800の2冊分の単語カードを最初にすべて作ってしまうのがおすすめです。
キクタンそれぞれの束の復習する日にちが変わったり、毎数が違ったりするのでカレンダーを作ってチェックしていますが、混乱してきました。スムーズに行うために、何かいい方法はあるのでしょうか?
単語暗記のルールを細かくすぎたら本末転倒になるので本当にシンプルにして、「まだ覚えてないコーナー」と「もう覚えたコーナー」を箱などで作る。日々単語暗記に励みつつ、朝晩のサンドイッチも絶対に忘れずに覚えていく。覚えたカードは随時「もう覚えたコーナー」に入れていく。ただ、「もう覚えたコーナー」に入っているものも時間が経つと忘れるので、1週間に1回は、「もう覚えたコーナー」の中のものをざーっとチェックして「まだ覚えているもの」と「忘れたもの」の振り分け、「忘れたもの」を「まだ覚えてないコーナー」に戻す。これさえ守っていれば単語暗記は進んでいきます。
キクタン600のチェックが終わったのですが、ほとんど一瞬で意味が言えないではないか!というくらいになりました。これからキクタン800もやりますが、多分これ以上になるかと思われます。 これを全部単語カードに書くの!?と思うと怖くなってきました。そこで質問なのですが、このくらい厳しくチェックした方が良いのでしょうか?英語をそのまま理解している(これって感覚?)のもあるのですが、日本語化できないとダメでしょうか?
これくらいの基準でバッチリです。また、英語をそのまま理解しているのは結局のところぼんやりと理解しているということで、これがリーディングセクションの足を大きく引っ張ることになります。日本語にも変換できて、かつ英語を英語でそのまま理解できる状態が本物ですので、まずはきっちり日本語で意味を覚えていきましょう。キクタン600とキクタン800の2冊は、本当に基礎となる語彙なので、パーフェクトにしていきましょう。
動詞の暗記に関して、その単語が他動詞か自動詞かについてまで覚えるべきですか?(日本語訳で、「〜を」「〜に」のような助詞まで覚える必要がありますか?)それとも、他動詞・自動詞は一旦置いておいて、まずは動詞自体の意味を覚えることを優先してもいいのでしょうか?
自動詞・他動詞は、結局は覚えないといけない部分なので、今のうちに覚えておいていただいたほうがいいです。基本的に、すべての動詞の9割くらいは「他動詞」なので、意識としては「自動詞の使い方がある動詞」に出会ったときに、特に注意して覚えておくといいです。
なかなか覚えられない単語や熟語はどのように覚えたらいいでしょうか?
自分と相性が良くなく覚えにくい単語や熟語については、セミナーで解説した「覚えにくい単語への5つの工夫」をそれぞれ試してみてください。単語や熟語と接する機会を増やして覚えていきましょう。
これらを実践しても覚えられない場合は、単にまだ反復の数が足りていないだけの可能性があります。
覚えにくい単語や熟語は「覚えた→覚えたと思ったのに忘れた→また覚える→忘れる」というサイクルを10回くらい続いてしまうこともザラなので、数を意識して根気強く覚えていきましょう。
ちなみに、最近「語源で単語暗記の本」や「語呂合わせで単語暗記」の本も書店で売れており、目を通していますが、書かれているルールが該当しないケースが予想以上にあるので、それらでTOEICに出題される単語を網羅するのは厳しいと判断したためここでは採用していません。
単語カードは見て一瞬でわかるというのは理解できましたが、音声で聞いて一瞬でわかるというのにいいやり方はないでしょうか?
発音記号を覚えて自分で読めるようにして、単語を発音しながら覚えていくことで、結果として「音声で聞いて一瞬でわかる」という状態になっていくので今のところは心配しなくてOKです。
「多解き」の段階に入り、模試を解きながら、「あっ、今の単語聞き取れなかった!」という単語に出会ったときに、その単語を抽出し、その発音を確認するだけで十分です。
同義語のニュアンスの違いが気になり調べていますが、 調べてそれをまとめているとかなり時間を使ってしまいます。ニュアンスの違いが分かると単語が覚えやすくなる気もしますが、T OEICの点数を上げるという観点からは時間のロスになっ てしまいますでしょうか?
TOEICには《意味》の観点で細かいニュアンスを問う問題は出題されないため、キクタンを用いた単語暗記の段階では、意味のニュアンスの違いまで調べて覚える必要はないです。今は「まだ覚えていない単語」に、よりエネルギーと時間を集中して頂くことをオススメします。
一通り覚えた単語もやはり抜けてしまうものがあると思います。新しく出くわした単語ではなく覚えたのに忘れてしまった単語をどのようにしたらよいですか?多解きとは別に2冊づつくらい単語カードをもう一度目を通して行くというやり方でいいでしょうか?
まさにそれができたら理想です。もしくは、2〜3週間に1回、まとまった時間を取って「これまで作ったすべての単語カードの復習」をしていただくのも効果的です。一度覚えたものでも、かなりの割合で忘れてしまうのが普通なので、適宜復習していきましょう。
【文法学習について】
文法の問題を情報カードに抽出したあと、何度も復習すると答えを暗記してしまって、文章をみただけで答えがでてきてしまいます。これだと本番で対応できるか不安なのですが、なぜそうなったか自分で説明できるようにしていれば大丈夫でしょうか?
ご認識の通りです。答えをただ暗記しているだけだなと感じたら「なぜそうなるのか?」を意識的に考えるようにしてください。
【「音トレ」について】
「音トレ」で自分の声を録音するときのおすすめアプリはありますか?
iPhoneの方は「ボイスメモ」という録音アプリが最初から入っています。(もちろんご自身がお持ちのICレコーダーを使って録音していただいても問題ありません。)
Androidスマホの方は、もしかすると録音アプリが最初から入っていない場合もあるので、そのときは「ボイスレコーダー」というアプリをGoogle Playストアでダウンロードして使ってください。
「音トレ」がうまくできないのですが、自分にはセンスがないのでしょうか?
これまで数え切れないくらいの方々の指導をさせていただいてきましたが、「音トレ」が最初から上手にできた人は1人たりともいませんでした。最初はまったくうまくできずにショックを受けるのが普通です。それが当たり前ですので、根気強く何十回もこなしていきましょう。そうしたら必ずできるようになります。
【「多解き」について】
全力特急の学習の進め方について質問です。このテキストはTOEICの解き方を学ぶことが目的なので、分からなかった単語の抽出や、リスニングの復習(オーバーラッピング等)を重点的に行わないで、どんどん読み進めていき、全体を読了すれば良しとしていいのでしょうか?それとも、単語の抽出やオーバーラッピングの復習もしたほうがよろしいのでしょうか?
「分からなかった単語の抽出や、リスニングの復習(オーバーラッピング等)を重点的に行わないで、どんどん読み進めていき、全体を読了すれば良しとしていいのでしょうか?」→ご認識でお願いいたします。『全力特急』では、解き方を身につけることにフォーカスしてください。最初から最後まできっちり読んで解き方を身につけましょう。僕はこの本の完全コピーで900点が取れました。
キクタンで作った単語カードの暗記がまだ全て終わっていません。この状態で、多解きに入ってもいいのでしょうか?単語も一通り目で完全ではないと思うのですが完全にしてから多解きに入るべきですか?多解きに入ると、新たに新出単語がどんどん出てくると思ったので。
結局のところ、「単語」と「多解き」は並行して続けることになるので、今の状態で多解きに進んでください。「単語をやりながら多解きをやる」というのがTOEIC学習でいちばんしんどいところなのですが、これができた人が900点に到達できる、というイメージです。
多解きのやり方ですが、精選模試のリスニングTEST1とリーディングのTEST1を解 いて1セットとするのですよね?本は別々ですが、 本番と同様に解いていくという認識でいいですよね。
ご認識の通りです。
「多解き」でまとまった時間が取れないのですが、各パートごとに分割して取り組んでも問題ないでしょうか?
本番を想定するためにも、理想は「ぶっ通しで最後まで解き、復習をする」という流れではありますが、止むを得ない場合は分割していただいてOKです。ただ、その場合でもできる限りまとまった時間を確保して取り組んでいただくのがベターです。
「多解き」でのPart7の抽出はどのように行ったらいいでしょうか?
Part7における抽出はほぼ「単語」となります。Part7で間違えた問題があるとします。まず、その理由を「なぜ間違えたのか?」と深掘りして考えます。すると基本的には「単語がわからなかったから」もしくは「単語は分かったけど文法などが原因で文の意味が取れなかった」のどちらかに分類されます。
「単語がわからなかった場合」は単語カードに単語を抽出したらOKです。「単語は分かったけど文法などが原因で文の意味が取れなかった場合」は、その文を丸々情報カードに抽出してしまうのがおすすめです。
「抽出したものを覚える」ということを疎かにしてしまったらスコアは上がっていきません。しっかり覚えて知識を強化していきましょう。
なかなか英文が速く読めるようにならないのですが、どうしたらいいでしょうか?
まず、「速く読むこと」の前提として、「正確に」読めているでしょうか?正確に読むとは、時間無制限で問題を解いたら最低でも9割以上、できればほぼすべての問題を正解できるようにするということです。その状態を作り上げてから考えるべきことが「速く読むこと」です。この前提を踏まえて、「時間無制限ならほぼ正解できる」という状態に自分はなれていると感じられるなら、「視野に入れる英文の塊のサイズをどんどん大きくしていく」という意識で、日々英文を読んでいってください。
1単語ずつ視野に入れて(=ex.「I」「will」「contact」「him」)英文を読むのではなく、数単語のフレーズ単位(=ex.「I will contact him」)で読む意識で、脳に負荷をかけつつ読み続けることで、ジワジワと読むスピードが上がっていきます。
あとは、そもそもの話として「英語を読むこと」に慣れるのが大切です。僕たち日本人が「英語を読むこと」に本当の意味で慣れるためには、想像以上にたくさんの英語を読み込む必要があります。
リスニングで初めて聞いた問題は、意味がすぐに入らなくパニックになることがあったり、誤認識したために誤答してしまうことがあります。何度も聞けばわかってくるのですが、初めて聞く文で瞬間的に理解するにもオーバーラッピングが有効なのでしょうか?
もちろん、聞こえない英文について根気強くオーバーラッピング(やリピーティング)を続けたらいずれ聞き取れるようになります。ただ、「TOEICのスコアを上げる」という点にフォーカスするのなら、すべてを完璧に聞き取ろうとする完璧主義は少し危険です。実際、僕自身もリスニングセクションの最初から最後まですべてを完璧に聞き取れているわけではありません。しかし、ここ3〜4年で受けたほぼすべてのTOEICでリスニングセクション満点が取れています。「8割くらいは聞き取ろうと努力する。聞き取れないものは消去法でなんとかする」というスタンスで取り組んでいただくのがベストです。実は、Part3とPart4のスコアを決めるのもは「先読みの精度」です。
ある程度長い文章になると、ある一単語を読み飛ばしていたがために正解に至らなかった、もしくは時間がかかってしまうことがあります。選択肢にある言い換えなどに対応できるように、読むときにある程度スピードを保ちつつもしっかり読む・理解することが大事かと思いますが、復習時には精読や音読をもっと取り入れて、言い換え表現などをチェックするようにすればよいのでしょうか?
ご認識の通りです。「わからない単語を1つ足りとも無くす」という気持ちで、語彙力強化を徹底しつつ、それと同時並行で多解きによって数をこなし続ける。これによってスコアは上がります。
Part7において、最初の設問を見て、答えがわかったら次の設問に取り組むというやり方でやっています。これは、大体の設問が文章の順番に出てくるので対応できるのですが、文書のトピックを聞くような問題など最後まで読まなければいけないというのがたまにあります。その時、次の問題はまた途中から戻って確認したうえで回答するということになるのですが、そのようなものでしょうか?
指定テキストの『全力特急』に書いてある解き方で対応できない問題も確かにありますが、稀です。最後まで読まないと解けない問題ならば、最後まで読んで解答しましょう。もしくはテクニカルになりますが、文書のトピックを問うような問題が1問目に来ていたら、それだけは飛ばすようにして最後に解く、というのも1つの方法です。
長文を読んでいると、何を言っていたのか忘れてしまうことがあります。大意はつかんでも、設問にでてくる詳細やNot問題だと、もう一回返り読みをしたりなど手間取り感があります。自分の中では、正直リテンションができていない苦手感があるのですが、訓練する方法などあるのでしょうか?
リテンションができないのは、「リテンション以外のことに意識を持っていかれてしまうから」です。単語の意味がすべて分かり、スムーズに読めた英文については自然とリテンションされているはずです。しかし、途中で分からない単語があったり、文の構造がつかめずに悩んだりすると、そっちに意識が持っていかれて、リテンションまで気が回らなくなります。つまり、単語を徹底して覚え、スムーズに読めるようになれば自然にリテンションができるようになります。
覚えたはずの単語が文中にでてくるとパッとわからないのは改めてそこで記憶に定着させるイメージで良いですか。あと覚えた単語の他意のものは新たに単語帳に書き出す感じで大丈夫ですか?単語というよりこんな言い回しするのか…と思ったものも単語帳に書き出しておいてよいですか?
すべてご認識の通りです。抽出したものを覚えつつ、多解きを継続していくのがスコアアップのための王道です。