英語(TOEIC)をきっかけに人生を良くする

~英語(TOEIC)を媒介として人生のクオリティを上げていく~

「発音」と「単語」と「文法」結局どれを優先すべき?

   

Photo credit: marfis75 via Foter.com / CC BY-SA

「発音」と「単語」と「文法」どれを優先すべきなのか?

僕なりにさんざん考えた結果、やはり英語の基礎力を構成するのは「発音」「単語」「文法」の3つだと思っています。

これに確信がもてたのは英語学習マスターコーチである松本秀幸氏が考案された以下の図を見たときです。

松本秀幸氏の自分英語

「発音」「基礎」「文法」のトレーニングによって基礎を固めた上で、“自分の好きな”テーマの英語素材を使って学習を進めていく。そのプロセスを補助するツールとしてアプリや各種試験を使っていく。無駄なくもれがないスタイリッシュな英語学習方法だと思います。

こうした背景があり、僕はレポート(TOEICを卒業するための5つのステップ)の中で、「『発音』→『文法』→『単語』の順番で学習してください」とお伝えさせて頂いているわけです。

この順番自体は間違っていないと思いますし、今でも僕はこの順番でTOEIC学習に取り組んでくださいとアドバイスしています。しかしながら、この「発音→文法→単語」という順番は、「なぜそれに取り組むのか?」という部分を理解していないと、挫折に向かって突き進みかねない順番なので、ここで少し補足をさせて頂こうと思います。

僕が発音トレーニングをおすすめする本当の理由

まず、発音に関してです。

「なぜTOEIC学習に発音トレーニングが必要なのか」と感じる方もいると思いますが、僕は決して「ネイティブのような発音を身につけるため」に発音トレーニングをおすすめしているわけはありません。それをしようとすると、莫大な時間がかかりますから。

そうではなくて、あくまでもTOEIC学習における発音トレーニングは「英語の音に慣れること」を目的としています。

日本語の音と英語の音は全く性質が違います。違うからこそ「今自分は、今まで遭遇したことない未知の音を自分の脳にインプットしようとしているんだーー!!」というくらい大げさなマインドセットで英語の音を学んでください。ざっくりとでも英語の音を耳に慣らし、英語の音のルールを理解すれば、単語や文法などの他の学習の効率が格段にアップします。

けれども、逆に言えば、取り急ぎの発音トレーニングはその程度で良いわけです。

さらに、「自分は別に英語の音には抵抗がない」という人は、もはや発音を飛ばして単語や文法に取りかかってみてもいいと思います。大切なのは「英語の音に慣れること」、もっと言えば「英語への拒絶感を緩和すること」なのです。

「単語」と「文法」を難しく考えてすぎ

続いて、「単語」と「文法」について考えてみましょう。

レポートの中では「文法」→「単語」の順で学習することをアドバイスしています。ですが、これには前提があります。

「文法書の中で使われる単語は知っている」という前提です。

文法書で使われる単語は中学生レベルの基本的な単語ばかりです。おそらく誰もが習ったことがある単語ばかりだと思います。

でも、完全に忘れてしまっている人もいますよね。

その場合はまずは「単語を覚えること」から始めてください。最低限の基本単語を覚えた上で、本格的に文法の勉強に取り組んでください。そして、文法がざっくりと理解できたら、TOEICで求められるその他の単語を覚えていってください。この順番が適切です。

ちなみに、「単語が分かっている状態」とは「単語の意味が反射的に頭にイメージできる状態」のことです。そのためには、時には「英単語を単体でなく、文章の中で覚える」ことも必要です。

でも、文法の知識がなければ「文章の中で単語を覚える」のは難しいですよね。

例えば、「What we agreed upon today is simply the beginning of the process of the merger negotiation.」という英文があったとして、この中の「merger(合併)」という単語を覚えるとしましょう。この文章の中で覚えようとすると、まずは、この英文が「今日決まったことは、合併交渉の始まりに過ぎない。」という意味になることを理解する必要があります。その上で「mergerは合併という意味なんだ」と理解する必要があります。当たり前なのですが、この流れで僕たちは単語の意味を覚えます。

けれども、もし文法がチンプンカンプンだったら、「この文頭のWhatって何なの?」とか「simply the beginningってなんかしっくりこない表現じゃない?」とか本筋ではない所で悩んで時間を使ってしまうことになります。たった1つの単語を覚えようとするたびに、いちいち文法で悩んでいたらキリがありません。

文法は先人たちが残してくれた「英文を理解するためのマニュアル」です。わざわざ自分で英文を解読しなくても、このマニュアルをありがたく使わせて頂きましょう。その意味で、やっぱり本格的に単語を覚えていくときは、文法知識は必須なのです。

自分の足りないところを埋めていく

以上のように、「発音」「文法」「単語」はそれぞれが相互に影響を及ぼし合っています。その意味で、「どれかをやれば、どれかが伸びる」のもまた事実だと言えます。

したがって、英語の基礎力をつけるという意識さえ忘れなければ、(やや大胆な結論になってしまいますが、)「順番にはこだわらなくてもいい」のかもしれません。こだわらなくていいというか、柔軟に取り組めばいいという感じです。

「英語の音が1ミリも聞き取れないぞ・・・」とか「明らかに自分は英語に対して拒絶反応があるなぁ・・・」という場合はとりあえず発音に取りかかると良いですし、そこまで英語に抵抗がないのなら文法から始めてもいいと思います。

文法をやっているうちに「やばい、自分って中学レベルの基礎単語が全然分かってないかも・・・」と感じたのなら、ひとまず単語にシフトすればいいのです。

何の目的も持たずに「あれもこれも同時並行で勉強する」のは非効率的ですが、目的意識がある上での「柔軟な学習法の入れ替え」は歓迎です。

基礎をやってやり過ぎることはありません。

自分の現在の基礎力レベルを把握して、そのときに必要な学習を『発音』『文法』『単語』の中から選ぶ。

これが、「『発音』と『単語』と『文法』どれを優先すべきか?」という問いに対する僕の答えです。



☆★お知らせ!TOEIC(Listening&Reading Test)スコアアップレポート無料配布中★☆

レポート

2016年1月・6月・11月、2017年5月に僕はTOEIC満点(990点)を獲得することができました。その過程で得た「気づき」や「TOEIC学習のコツ」などをまとめたレポートを無料で配布しています。

54ページほどのレポートですが、TOEICで目標スコアを達成するために必要なものをすべて詰め込んでいますので、ぜひダウンロードしてみてください。すでに2100名以上の方々にお読み頂いています。※TOEICテスト新形式対応。※PDFファイルダウンロード形式。

レポート:【TOEICを卒業するための5つのステップ】

【御礼!!  2017/9/11  2100ダウンロード突破】 

  関連記事

破壊力抜群の「掟」&TOEIC当日のマインドセット

スコアを大きく左右する破壊力抜群の「掟」 この記事は自分への自戒の気持ちを込めて書いています。 僕は以前このような記事を書きました。 →TOEIC本番前3日間の効果的な過ごし方 僕自身が「自分自身のスコアアップ」にコミッ …

「現在のスコア」によって変わる「Part3・Part4の先読み」戦略

一度は悩む「Part3・Part4の先読み」TOEIC学習者であれば、誰でも一度は「先読み」というテクニックについて考えた(悩んだ)ことがあると思います。あなたもご存知の通り、「先読み」とは「Part3およびPart4で …

英語(洋書・論文etc)を読むときの5つのコツ

英語を読むのは一石二鳥僕の最近の英語学習は、もっぱら洋書の多読です。自分が興味のある分野の洋書を読んでいるときの一石二鳥感はハンパではないので、ぜひあなたにも洋書多読をオススメしたいわけですが、誰でも簡単にできることかと …

TOEICブログを上手に活用するための3つの方法

TOEICブログを上手に活用するために僕のブログも含めて、ネット上にはたくさんのTOEICブログが存在しています。僕もTOEICを本格的に勉強しようと決めてから今日に至るまで、たくさんのTOEICブログに目を通してきまし …

人を強烈に行動に駆り立てる秘密を英語学習にあてはめると・・・?

TOEIC学習=地獄!?目標スコアを達成してサクッとTOEICを卒業してしまうためには、「目標達成のための必要最低限の英語基礎力(発音・単語・文法)を身につける」「色々な学習法にあれこれ手を出さず、TOEICのための学習 …

TOEICリーディングセクションを200番まで解かないすゝめ

ここ最近のTOEICの難化は異様 ここ最近のTOEICの難しくなり具合は異様だと思います。 先日の第222回TOEICなんて、僕自身200番を解き終わったのが終了2~3分前くらいで、本当にギリギリでした。(もちろん自分な …

英語のリーディング力を上げる方法【学習方法編】

「語彙力」「文法知識」「背景知識」の学習法を解説します。今回は、「英語のリーディング力を上げる方法」の第2回目として、【学習方法編】をお送りしたいと思います。※前回の記事「英語のリーディング力を上げる方法【イントロ編】」 …

TOEICリスニングセクションで475~495点を取るための「聞き方」

新形式のTOEICは「リーディング」がやたらと難しい 2016年5月に新形式になってからのTOEICを1度でも受験したことがある方なら、「リーディングがやたらと難しくなった」と感じられているはずです。 Part5はそこま …

TOEICリスニングセクション攻略の鍵は「リーディング力」である

社長イスでTOEICを受験 先日の223回TOEIC(L&R)は、いつもの京都ではなく東京の有明で受験しました。 カンファレンスセンター的な、ものすごくキレイな会場でした。 しかも、小さめの部屋で空調の状態も絶妙。 さら …

「知っている英語の文章をリスニングしているのに意味が入ってこない」人への処方せん

読めば分かるのに聞き取れない学習相談に乗っていると、この悩みを抱えている人が多いように感じます。ちなみに「知っている文章=読めばわかる文章」という意味です。なぜ「リーディングだったら意味が分かる文章なのに、同じ文章をリス …

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Get Adobe Flash player Plugin by wpburn.com wordpress themes