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もっているスキルの量=人生の質
・新しい仕事にチャレンジする
・自分のキャリアをデザインしていく
・素敵な人に出会い距離を縮める
・高い英語力を身につける
・突然降りかかってきた問題を解決する
などなど、日々を生きていると必然的に「今までに経験したことがない出来事」に遭遇します。
そうした出来事が、自分の人生を拓くきっかけになるのか、自分の人生を停滞させるきっかけになるのかは、ひとえに「そうした出来事をクリアできるだけのスキル・知識・専門性」などを自分が身につけられたかどうかに左右されると思います。
現時点の自分がもっているスキルや知識でクリアできる問題は、問題とは呼びません。それは単なる日常であり、自分の成長には貢献しません。
積極的に新しいスキルや知識を身につけて、自分がクリアできる問題を増やしていくこと。それこそが自分自身の成長であり、人生の質を上げる秘訣だと僕は思うのです。
仕事にしろ恋愛にしろ趣味にしろ、どんな局面においても「うまくいく方法」が必ずあります。その「うまくいく方法」を貪欲に習得していくこと、つまり、“新しい”スキルや知識や専門性を積極的に身につけていくことが重要です。
例に漏れず、僕自身も現在リアルタイムで新しいスキル・知識を身につけざるを得ない場所に、ポーンと放り込まれており、毎日格闘しているところです。
そこで、今回の記事では、僕自身が格闘する中で、「これは新しいことを身につけるために効果的だ!」と実感できた方法や考え方をシェアさせて頂きたいと思います。
具体的には5つのヒントをお伝えします。これら5つを念頭において努力すれば、短期間で新しいスキルや知識を身につけることができます。
1.全体像を把握する
わけがわからないことを延々とくりかえすことほど辛いことはありません。ゴールの場所を知らされずに延々とマラソンをし続けるよう命令されたら気が狂うと思います。
したがって、何か新しいことを身につけるときは、まず全体像を把握することが重要です。
僕は学生時代に法律を勉強していましたが、そのときの先生は、分厚いテキストの「目次」を徹底的に学生に読み込ませていました。その分野の全体像を簡潔にまとめたものが「目次」ですから、今思うと先生はとにかく「全体像」を学生に理解させようとしていたのですね。
まずは、ざっくりと全体像を理解し、その後で細かい部分をマスターしていく。これは「学習」の鉄板パターンです。
もちろん英語を学習するときも同様です。
「英語力が【読む】【聞く】【話す】【書く】の4技能で構成されていること(=全体像)を理解し、そのあとで具体的な【文法学習】や【単語暗記】に入っていく(=細かい部分)」
こうした流れを踏まずに英語に取り組むと、学習がちぐはぐになり全く英語力が伸びず、英語が嫌いになってしまうかもしれません。
まずはとにかく全体像を把握することが肝要です。
2.とにかく1人をモデリングする
モデリングとはつまり、「事細かくマネをする」ということです。
例えば、あなたが英語を身につけようと決意したとします。決意したあとは、おそらく人に聞くなりネットで情報収集するなりして、「どのように学習していくか」を考えることになると思います。
ただ、ここで1つの問題が浮上します。
それは、「誰から学べばいいかわからない」という問題です。英語を教えている人は数えきれないほどいますし、世の中に出回っている英語本の数も半端ではありません。
なので、情報収集をしているうちに、「この人もいいな。いや、あの本もいいな。あれっ、この人の教え方もわかりやすいな。いや待てよ、この本も悪くないぞ・・・。」という具合になってしまい、英語学習のスタートが、極めて非効率的なものになってしまいます。
そこで大切になってくるのが、「最初は浮気せずに、とにかく1人(1つ)を徹底的にモデリングする」という姿勢です。
「守・破・離」(しゅ・は・り)という言葉をあなたも聞いたことがあると思います。
ウィキペディアによると、
守破離(しゅはり)は、日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つ。日本において左記の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想でもある。個人のスキル(作業遂行能力)を3段階のレベルで表している。
まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。
その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。
最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。
Wikipediaより
とのことです。
つまり、最初はとにかく「型」を身につけてしまうことが大事です。
先生によって「型」は異なっていますから、最初からいきなり色々な先生から学ぼうとすると、「型」がなかなか身につかず、中途半端な学びに終始することになります。
なので、まずは1人の先生をしっかりとマネすること。自分の個性は、「型」をきっちりと身につけた後に発揮すればよいのです。
3.ゾーンに入る
先日のスポーツニュースでプロゴルファーの有村智恵選手のインタビューを見ました。
そのとき有村選手は、「とても楽しくプレーできた。最後のほうは“ゾーン”に入っていた。」という感じのコメントをしていましたが、新しいスキルや知識を身につけるときにも、この「ゾーン」という感覚が非常に大切になります。
ゾーンとは「極度の集中状態になり、他の思考や感情を忘れてしまうほど、その対象に対して没頭している感覚」を意味します。僕がTOEICで満点を取ることができた回の試験中は、おそらくゾーンに入れていたと思います。試験の2時間が一瞬に感じたからです。
ただ、自分で意図的にゾーンに入ることは非常に困難です。けれども、ゾーンに入りやすくするための姿勢を意識することは可能です。
そのために求められるのが、「たくさんミスをする」という心がけです。
ゾーン状態は、「自分の能力の限界付近」に潜んでいます。「これ、できるかなぁ・・・?いやぁ、厳しいなぁ・・・。」というくらいの課題に積極的にチャレンジすること。こうした姿勢がゾーンを引き付けます。
もちろん、それくらいの難しいチャレンジをくりかえすわけですから、数多くのミスも伴います。けれども、そのミスこそが、自分の飛躍的な成長に貢献するのです。ミスを恐れないことが、新しいスキルや知識を身につけるためには重要です。
4.難しいことは分割する
哲学者のルネ・デカルトが以下の言葉を残しています。
「Divide each difficulty into as many parts as is feasible and necessary to resolve it.(難問は、それを解くのに可能かつ必要なところまで分割せよ。)」
例えば、「サッカーの試合でゴールを決めなければならない」という課題に直面したとします。「ゴールを決めろ!」と言われても、それだけでは抽象的で解決の糸口がつかめません。
そこで、デカルトが言うように分割するのです。
「味方からのパスの効果的な受け方」「ゴールキーパーの動きの読み方」「シュートの打ち方」などなど、「ゴールを決める」という大きな課題を細かく分けて、1つ1つクリアしていくのです。
そして、最後にそれらをガチャッと1つにくっつける。
そうすることで、「味方から上手にパスをもらった、キーパーの動きを確実に読み、的確にシュートを放つ」というプロセスが実現され、「ゴールを決める」という問題が解決するのです。
また、僕が働く医療業界はこの考え方が顕著です。大きな総合病院は、それこそ何十という診療科によって構成されています。つまり、人間の体を各パーツに分けて、それぞれのパーツのプロフェッショナルであるドクターが治療する。各パーツを適切に治療して、最後にガチャッとくっつければ、健康な体になっている。こうした要素還元的な考え方の上に医療は成り立っています。
このように、何か新しいことを身につけるときは、細かく分割して、1つ1つ着実に習得していくのが効果的です。
5.とにかく3ヶ月は根気強く頑張る
よほどの天才は例外かもしれませんが、基本的に新しいことを身につけるためには時間がかかります。
僕の感覚では、3ヶ月はどんなことがあっても忍耐強く頑張るべきだと思います。
僕自身、現在、新しいことに挑戦し始めて約2週間が経過したところですが、毎日ミスをしますし、ベテランの人たちに怒られますし、毎日30回くらいやめたいと思いますし、睡眠時間が足りてねーよと思いますし、自分がやる仕事じゃねーよと思います(苦笑)
ただ、それでも本当にやめようとは全然思わないのは、「3ヶ月粘り強く頑張れば、自分のスキルが1つ増える」と確信しているからです。今取り組んでいるのは、英語を全く使わない仕事ですが、今の頑張りが後で英語とつながってくることを信じて取り組んでいます。
1ヶ月頑張れば、全体の80%がなんとなく理解できます。
2ヶ月頑張れば、その80%の理解がさらに深まると同時に、残りの20%が徐々に理解できてきます。
3ヶ月頑張れば、それまでの2ヶ月で学んだ知識が有機的につながってきて、自分のレベルが上がります。この瞬間はとてもうれしいのです。だからこそ、3ヶ月は根気強く頑張るべきだと思うのです。
まとめ
以上の5点。
1.全体像を把握する
2.とにかく1人をモデリングする
3.ゾーンに入る
4.難しいことは分割する
5.とにかく3ヶ月は根気強く頑張る
僕が何か新しいことを学ぶとき、常にこの5点を意識しています。
積極的に新しいスキルや知識や専門性を習得し、それらを効果的に組み合わせて唯一無二の人材になっていくこと。それこそがこれからの時代における最大の保険であり、時間を投資すべき貴重な機会だと思います。
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