英語(TOEIC)をきっかけに人生を良くする

~英語(TOEIC)を媒介として人生のクオリティを上げていく~

TOEIC(L&R)は、とにかく量をこなせばそれでOK!

   

Photo credit: Foter.com

僕のお気に入りの法則

僕は、結局のところTOEICのスコアを伸ばすためには、「量をこなすこと」がいちばん大事だと考えています。

量質転化の法則(=一定の量をこなしたら質が劇的に高まるという法則)が存在すること自体がその裏付けだと思います。



※量質転化の法則については、以下の記事の「第4の法則」として紹介しています。

僕はこの5つの法則のおかげでTOEIC990点満点が取れました



ただ、「量をこなしましょう」と言うと、必ず以下のような反論が飛んできます。

いやいや、そもそも時間がないから量はこなせません。大事なのは質だと思います。

これは理にかなった反論に見えますが、実はピントがズレています。

なぜなら「時間がないこと」を「動かせない前提」として考えてしまっているからです。

思考をシフトできるかどうがが鍵

「時間がない。ゆえに量はこなせない。」という短絡的な思考ではなく、「時間がない中でも量をこなす方法はないだろうか?」「そもそも時間がないのは事実だろうか?」「工夫して時間を生み出すことはできないだろうか?」などのように、少しでも思考をシフトさせることができたら、何かしら解決の糸口が見えてくるものです。

僕自身、以下の記事で書いている通り、独立する前は残業を100時間こなしながらも毎日2~3時間の学習時間を確保できていましたから、やろうと思えばできるはずです。



英単語を1日100個覚える方法



「質の高さ」を求める気持ちはわかります。

でも「質の高さ」は「量」をこなした人だけが手に入れられる特権なのだということも、合わせて理解しておく必要があります。

スコアがなかなか上がらなくて悩んでいる場合は、自問してみてください。

自分は量をこなせているのだろうか?

「大事なのは量っしょ!」とテキトーに言っているわけではない

僕は「量が大切です」と色々なところで言っていますが、決してそれを根拠なく言っているわけではありません。

僕自身、学ぶことはすごく好きなので、本は比較的読むほうだと思います。

自分が提供するTOEIC関連サービスをブラッシュアップするために、



とか、



などの本を日々読み込んでいます。

そして、学んだことの中で「これは確実に効果が出そうだ」というものだけを体系化して、実際にクライアント様に実践して頂いているというわけです。

英語の最も効率的な学び方は、すでに科学的に解明されている

ちなみに、さきほど紹介した本は第二言語習得(Second Language Acquisition:SLA)について書かれた本です。

第二言語習得とは、簡単に言うと「第一言語(母語)の次の言語を習得すること」です。その研究が体系化されたのが「第二言語取得理論」です。

つまり、外国語を学ぶための方法論は、すでに学問としてかなりのレベルまで研究されているということです。

この点について、「シャドーイング・音読と英語コミュニケーションの科学」の著者である門田博士は以下のようにおっしゃています。

『学問に王道なし』とはかねてより言い古されたことばです。しかし、現在では『外国語学習の王道』に近似した『ほとんど王道といえる方法』は、かなりの程度わかってきています。これを利用しない手はありません。

この言葉の通り、第二言語習得の研究のおかげで、僕たちが「最も効率的に」英語を身につけられる方法論はある程度確立されてきているのです。

僕はこうした研究成果に真っ向から対抗して、自分なりのオリジナルなやり方にこだわる気持ちはありません。

なので僕が提供しているサービスは、第二言語習得理論がベースになっています。

なぜなら、それが最も効果が出ることが科学的に実証されているからです。

インプット、できてますか?

どの学問でもそうだと思いますが、研究が深まるにつれて様々な仮説が出てきます。

ある学者がAという仮説を世の中に示したら、それに対抗して別の学者がBという説を唱える。さらにその後にまた別の学者が「仮説A」と「仮説B」を組み合わせたような「仮説C」を提唱する。

こうしてぐるぐると螺旋状に上昇しながら、学問は洗練されていくわけです。

そして、第二言語習得理論の研究でもそれは起こりました。

簡単に説明すると、以下のような流れで仮説が動いてきたのです。

まず、スティーブン・クラッシェンが1980年代に「インプット仮説」を提唱しました。この仮説は、「理解可能なインプットを大量に取り組めば、第二言語は自然と身につく」と主張する説です。

ちなみに「理解可能なインプット」とは、「今の自分のレベルより少しだけ難しいインプット」だとクラッシェンは言います。(僕が「負荷(=自分の今のレベルより少しだけ難しいことをする)をかけて勉強しましょう」と言っているのはこういう背景があるからです。)

そのあと生まれた「アウトプット仮説」

その後、この「インプット仮説」に対して、「アウトプット仮説」がメリル・スウェインによって主張されました。

以下、引用です。

当時、スウェインは、英語を母語とするフランス語学習者にとって、フランス語のインプットを大量に取り入れることができるカナダという場所は、理想的な学習環境だと考えていた。

ところが実際の学習環境を見てみると、聴解能力にはネイティブ並みの伸びが確認されたが、文法能力や社会言語学的能力(場面や相手に配慮しながら、適切に言語を使い分ける能力)には期待したほどの伸びが見られなかった。

その原因として、彼女はアウトプットの機会が不足していること、逆に言えばアウトプットを産出することにより第二言語習得は促進されると主張した。

英語学習のメカニズム P60 廣森友人

これが「アウトプット仮説」です。

つまり、インプットだけでは不十分だとスウェインは主張したわけです。

その後、これら2つの仮説を踏まえた「インタラクション仮説(=第二言語習得を促進するのは、基本的に学習者同士の相互の交流が必要だとする考え方)」がマイケル・ロングによって提唱されました。

このような流れで第二言語習得理論はブラッシュアップされてきたわけです。

インプットの量がすべてを決める

ここまでの話を踏まえて、僕がぜひあなたに注目して頂きたいのが「インプット仮説」についてなのです。

くりかえしになりますが、「インプット仮説」は「理解可能なインプットを大量に取り込めば、自然と第二言語は身につく」とする説です。

ただ、これは決して「聞き流すだけで英語がマスターできる」という話ではありません。

あくまでも「自分の今のレベルを少し超えたインプットを大量に詰め込むこと」が求められます。

「自分の今のレベルを少し超えた」・「大量の」という言葉が抽象的なので、そこを捉え違えてしまうと全く効果のないインプットになってしまいますが、適切に「自分の今のレベルを少し超えた大量のインプット」を取り入れ続けたら、英語力は確実に向上します。

ただ、「アウトプット仮説」を提唱したスウェインが、

聴解能力にはネイティブ並みの伸びが確認されたが、文法能力や社会言語学的能力(場面や相手に配慮しながら、適切に言語を使い分ける能力)には期待したほどの伸びが見られなかった。

と言っているように、インプットで身につくのは聴解(=リスニング)能力に限ります。

※ちなみに、聴解能力(リスニング力)と読解力(リーディング力)は密接に結びついているので、リスニング力が伸びたらリーディング力も自然と伸びます。

その意味で、「スピーキング力」を伸ばすためには、やはりアウトプットの機会が必要なのは間違いありません。間違いありませんが、TOEIC(L&R)は、あくまでも「リスニング力」と「リーディング力」を測るテストだということは忘れてはいけません。

TOEIC(L&R)は量をこなせばOK

つまり、僕が何を言いたいのかというと、「インプットだけでなんとかなるのがTOEIC(L&R)である」ということです。

この記事のタイトルが「TOEICは、とにかく量をこなせばそれでOK!」となっているのはこういう背景があるからです。

僕は「TOEICで900点くらいが取れるようになってからスピーキングのトレーニングをしたほうがいい」と思っています。

なぜなら、「TOEICで900点くらいが取れるということは、十分なインプットが達成できているということであり、余計なストレス(=話すときの構文がわからない・単語がわからない等)なくスムーズにスピーキングのトレーニングが行えるから」です。

逆に言えば、「TOEICで900点くらいが取れない状態で、スピーキングのトレーニングをしても、そもそものインプット量が足りないから、アウトプットできる量も限られる(=余計なストレスがかかる)」ということです。

だからこそ、TOEICのスコアを求めるのなら、数ヶ月間は必死にTOEICにコミットして、サクッとハイスコアを取ってしまい、そのあとに実践的な英語のトレーニングに移ったほうがいいと僕は思うのです。

TOEICスコアの役割は「名刺」

寄り道をせず、とにかくTOEICのスコアを上げることにフォーカスして勉強すれば、驚くほどの短期間でそれは達成できます。

600~700点台の方なら、2~3ヶ月で900点は普通にいきます。

400点台から抜け出せずに苦しんでいた方が、3ヶ月で800点を超えた例もあります。

実際のところ、「TOEICスコア=その人の英語力」ではありません。

TOEICで900点を取った人がもつ感想は例外なく「えっ、こんなんで900点取れちゃうの・・・?」という感じです。

でも、自分自身のそうした評価とは裏腹に、「TOEIC900点」に対する社会的な評価は恐ろしく高いです。就職・転職・昇進などに強烈な効果を発揮するのが「TOEIC900点」というシンボルです。

つまり、「TOEICスコアは名刺代わりになる」ということなのです。はっきり言って、それ以上の意味はありません。

だからこそTOEICをやらないといけないのなら、とにかくフォーカスして一気にクリアしてしまいましょう。

TOEICは、とにかく量をこなせばそれでOKなのです。



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