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目次
リーディング力を上げるには、結局何が必要なのだろうか?
最近、色々な方から学習相談を受ける中で、「TOEICで、リスニングはわりと点数が取れるけど、リーディングがさっぱりダメ」という悩みを抱えている方が、意外と多いなぁという印象を受けました。
そこで、今回から3回に分けて、「リーディング力を上げる」というテーマで書いていきたいと思います。【イントロ編】【学習方法編】【実践のためのヒント編】という3記事を予定しています。今回は【イントロ編】として、「リーディング力を上げる」ために知っておくべき前提知識をお伝えしていきます。
それでは早速内容に入りましょう。
リーディング力を上げることで得られるメリット
言うまでもないかもしれませんが、リーディング力をアップさせることで、「TOEICのスコアがアップする」だけでなく、「英語で書かれた文献やウェブサイトを普通に読めるようになり、最先端の情報を手に入れられるようになる」「『読める英語は聞ける』ため、リーディング力が上がれば、リスニング力も上がる」「読解スピードが上がるため、こなせる勉強量・仕事量が格段に増える」などのメリットが手に入ります。
個人的には「英語で書かれた文献やウェブサイトを普通に読めるようになり、最先端の情報を手に入れられるようになる」ことが最大のメリットだと思っているのですが、その理由は、英語が世界公用語である以上、最先端の情報は英語で発表されるからです。
さらに、英語ネイティブの人たちは、そうした最先端情報を、「自分の母語」でスラスラと読んでインプットし、そうした得た情報を踏まえて情報発信しているため、個人ブログ1つ取ってみても非常に質が高いように感じます。このスゴさがいまいちピンとこない場合は、逆を考えてみてください。仮に世界の最先端情報が「日本語」で発表されるとしたらどうでしょうか。それを「普通に」読み込み、得た知識をブログに反映させたとしたら、いやでも質が高まるのではないでしょうか。
そうしたおいしい状況を、英語のリーディング力を上げることで享受できるわけです。実際、僕自身も、前職でダイレクトマーケティングやセールスを勉強したときは、海外の起業家たちのブログから情報をインプットしていました。
もちろん、リーディング力向上がもたらすメリットは、上記に挙げたもの以外にも、たくさん考えられると思います。ぜひ、あなたの状況に置き換えて、「リーディング力を上げることがもたらしてくれるメリット」について考えてみてください。深く考えるほど勉強へのモチベーションが高まりますので。
まぁ、逆に考えれば、「リーディング力を上げること」を放棄したとしたら、そうした数々のメリットを全て手放すわけですから、大きな損失ですよね・・・。
リーディング力を構成する3要素
続いて、「リーディング力」を細かく分解して理解を深めていきましょう。
「リーディング力」は次の3つに分解できます。
①:語彙力
②:文法知識の量
③:背景知識の量
これら3つの各々を強化していくことで、めでたくリーディング力アップとなります。
それぞれ詳しく解説します。
①:語彙力
これは何よりも重要です。知っている単語の量に比例して、読める英文の量は増えていきます。ただ、厳密に言うと、単語を知っているだけでは不十分です。出てきた単語を知っていたとしても、その意味を思い出すのに何秒もかかっていたらスムーズに英文を読むことができません。
「単語を知っている状態=その単語を見た瞬間に意味が出てくる状態」です。
瞬間的に意味が取れてはじめて、その単語を覚えたと言えるのです。
参考までに、ちょっと出典は忘れてしまったのですが、海外の調査機関が実施した「語彙力とリーディング力の関係」についてのリサーチ報告を紹介します。それによると、
「覚えている単語数1700語→世の中の英文の71%が理解可能」
「覚えている単語数3400語→世の中の英文の76%が理解可能」
「覚えている単語数5000語→世の中の英文の86%が理解可能」
「覚えている単語数10000語→世の中の英文の95%が理解可能」
「覚えている単語数40000語→世の中の英文の98%が理解可能」
とのことです。ちなみに、「Time」や「Newsweek」などの雑誌は、「15000語」の語彙力をもっていれば、ストレスなく読めると言われています。
ただし、「リーディング力に占める『語彙力』の割合は67%」だという現実を忘れてはいけません。あくまでも「語彙力」+「文法知識」+「背景知識」がそろって初めて100%です。この3つがそろわなければ、たとえ15000語の単語を知っていたとしても、「Time」や「Newsweek」はストレスなく読むことはできません。
②:文法知識の量
続いて、英文法について考えてみましょう。
英文法を一言で表現すると、「英語ネイティブスピーカーの英語の使い方を、パターン化して書き表したもの」です。
僕たちが日本語を「感覚で」使っているのと同じように、ネイティブたちも「感覚で」英語を使っています。そのため、その辺にいるネイティブの人たちに、「英文法を教えて!」と言っても、教えてもらうことができません。なぜなら、ネイティブたちは、「いちいち理屈で文法を考えながら話していない」からです。
その意味で、「文法書」として、日本語で丁寧に書かれたいる「Forest」や「1億人の英文法」などの書籍は、非常にありがたい存在なのです。まずはそうした書籍を活用して、「英語という言葉のルール」を理解することが重要です。
誤解を恐れず言うと、英語なんて、「英文法のルールにそって、単語をポンポンと並べていくだけの言葉」です。日本語よりよっぽど簡単なのです。しかし、学校で習う「現在完了進行形」とか「独立分詞構文」とかそういった「ややこしい日本語」のせいで、「英文法=難しい」というイメージができてしまっているだわけです。そんな難しい言葉を覚えなくとも、英文法はもっとシンプルに楽しく学べるものだと僕は思っています。
「語彙力」を強化した後は、楽しく「文法」を勉強しましょう。
③:背景知識の量
残すは、「背景知識」だけですね。
世の中には、背景知識がないと全く意味が取れない英文がたくさんあるのに、なぜだか分かりませんが、「背景知識」を深めることを軽視している人が多いように感じます。
例えば、英字新聞である「The Japan Times」に次のような見出しがありました。
「Anti-poverty advocates launch petition for state-backed scholarship program.」
この文章には、それほど難しい単語は使われていません。直訳すると、「反貧困団体が、政府支援の奨学金プログラムのための署名運動を開始した」となるわけですが、単語を知っていて、日本語に訳せたとしても、背景にある情報を知らなければ、いまいちピンとこないのではないでしょうか?少なくとも僕はそうでした。
「どういう経緯で署名運動を開始することになったのか?」
「なぜ政府支援の奨学金プログラムを求めているのか?」
「そもそも反貧困団体とは何で、どういう背景で誕生したのか?」
などの背景知識があって初めて、本当に意味が理解できるのです。
もちろんTOEICでも同じです。
以前僕は、「TOEICの点数を上げるには、ビジネスの論理を学ぶこと」という記事を書きましたが、この記事の中で述べている通り、TOEICの問題の読解スピードを上げるためには、問題の背後に流れる「ビジネスの論理(=背景知識)」を理解することが大切なのです。
「単語」と「文法」を押さえていれば、たいていの英文は読んで理解できると思いますが、「背景知識」がなければ、大事なところで「意味の取り違い」を起こしてしまい、痛い目を見ることになります。
実際の僕の例ですが、大学時代に少し背伸びをして、ハイレベルな英語の授業を履修したときに、「授業中に突然配られた英文資料をサッと読み、要約を全員の前で発表する」という課題に挑戦しました。その日の英文資料は「Race(人種)」をテーマにした内容でした。しかし、僕は見事に「race(レース=競争)」と読み違え、とんちんかんどころの騒ぎではない要約を、みんなの前で発表したわけです。(こういう笑えないエピソード、僕はたくさんもっています(苦笑))
まさにこの例は、背景知識が欠けていたことによる失敗です。人種問題に関する背景知識を、当時の僕が少しでも持っていたなら、「Race(人種)」を「race(競争)」に取り違えるわけがないのです。
やはり、「語彙力」「文法知識」「背景知識」の3種の神器がそろってこそ「本物のリーディング力」です。
次回は【学習方法編】
今回の記事では、【イントロ編】として、「リーディング力を上げる」ための前提知識についてお話しさせて頂きました。
何となく「リーディング力」そのものの構造をご理解頂けたでしょうか?
次回は【学習方法編】として、「語彙力」「文法知識」「背景知識」の、それぞれの具体的な学習法を解説していきたいと思います。紹介する学習法は、どれも僕自身が試してきた数々の方法の中で、確実に効果があったと断言できるものばかりです。
それでは、また次回お会いしましょう!
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