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ここ最近のTOEICの難化は異様
ここ最近のTOEICの難しくなり具合は異様だと思います。
先日の第222回TOEICなんて、僕自身200番を解き終わったのが終了2~3分前くらいで、本当にギリギリでした。(もちろん自分なりに全速力でリーディングセクションを解いたつもりです。)
また、僕の知り合いの900点前半のスコアをもっている女性は「最後まで解き終わらなかった」と言っていました。
それくらい最近のTOEIC、特にリーディングセクションは難しくなっていると感じます。
正確には、難しくなっているというよりはとにかく読まなければならない量が増えているという感じですね。特に、シングルパッセージの最後の問題→ダブルパッセージ→トリプルパッセージの3連コンボは、受験者の戦意を喪失されるのに充分すぎる威力があります。
ここ最近のTOEICを受けた方は、僕のこの感覚に同意して頂けるはずです。
いま、考えるべきこととは?
では、こうした現状を踏まえ、あらためて考え直さなければならないことは何でしょうか?
僕は「試験中のタイムマネジメント」だと思っています。
リスニングセクションはタイムマネジメントを考える必要はないので、ここではリーディングセクションについての話です。
もちろん、大前提として、リーディングセクションを攻略するためには、「英文を読むことへの対抗をなくすこと」が非常に大切です。
そして、そのためには「量をこなす」こと以外にありません。
いくらスラッシュリーディングをして、品詞分解をして、サイトトランスレーションなどのトレーニングをしたとしても、そもそも「日々英文を読む量」が少なければ話になりません。
特に800点以上のスコアを狙おうとすると「量」が物を言います。
「量」とは野球でいう素振りのようなものです。プロとアマの違いは、過去にこなしてきた素振りの回数によると僕は思っているくらいです。
どんな分野であっても、本当に結果を出している人は、例外なく信じられないくらいの量をこなしています。
「TOEIC当日」が「ここ最近で最も英文を読んだ日」になってはいけません。毎日それくらいの量の英文を読むくらいでちょうどいいのです。
このように「今までどれくらい英文を読んできているか」は大前提として考慮すべき点なので、そこは忘れてはいけません。
ただ、いくら英文を読む量が大切と言っても、それは一朝一夕で獲得できるものではありません。
したがって、ひとまずは試験中のタイムマネジメント戦略によって、できる限り高いスコアを確保していく必要があるわけです。
ここまではOKでしょうか?
200番まで解こうとしないこと
それでは、現時点のTOEICリーディングセクションにおける効果的なタイムマネジメントはどのようなものでしょうか?
一言で表現するなら「200番まで解こうとしないこと」だと僕は考えています。(つまり、「塗り絵してもOK」という認識に切り替えるということです。)
ただ、ここで一点注意なのですが、この「200番まで解こうとしないこと」という考えと、一般的に言われている「200番までしっかりと目を通して、その日正解できる問題は確実に正解する」という主張はバッティングしません。
というのも、「200番までしっかりと目を通して、その日正解できる問題は確実に正解する」ためには、「途中で分からない問題に出会ったら、そこで変に悩んで時間を浪費せずに、潔く次の問題に進む」という勇気が必要です。
でも、これってなかなか難しいのです。
「せっかく時間をかけたのだから、何としてもこの問題を解かないといけない!!」という思いが頭の中を完全に支配して、「飛ばす」ということができなくなるのが普通です。
実際、「飛ばすこと」が普通にできる人は、「強靭なメンタルを持っている人」か「完全にあきらめた人」のどちらかです。
そこで僕が提案したいのが「200番まで解こうとしないこと」なのです。
つまり、
「分からない問題は潔く飛ばしながらサクサク進んでいける人は『200番までしっかりと目を通して、その日正解できる問題は確実に正解する』というスタンスでOKだけれど、そうでない人はぜひ『200番まで解こうとしないこと』を意識してみてくださいね
ということです。なのでバッティングしないのです。
この前提で話を進めていきます。
「200番まで解こうとしない」とは、つまり?
「200番まで解こうとしないこと」を具体的にいうと「最後のほうの問題は、語彙問題だけは確実に正解しつつ、あとは運に任せる」ということです。
僕がよく受ける悩み相談の中でダントツに多いものがあります。
それは「リーディングセクションで時間がなくなり最後のほうは拾い読みになってしまっている」という悩みです。
今のTOEICのPart7は拾い読みで攻略できるほど易しくはありません。全体を丁寧に理解する必要があります。なので、拾い読みで解いてしまうと正解率が下がります。
さらには、「なんとか最後まで解かないといけない!!」という思いが焦りに変わり、実は160~170番台の問題でも、ケアレスミスを引き起こしてしまっていたり、そもそもちゃんと解けていなかったりしてスコアを落としてしまっているケースが非常に多いのです。
これではリーディングのスコアは上がっていきません。
だからこそ「200番まで解かないといけないから、時間がないー!!!という焦りを根本的に消してしまう」という考え方が効果的だと僕は思います。それがつまり「200番まで解こうとしない」という考え方なのです。
ミスをする前提でスコアメイキングする
実際のところ、900点を取ろうとするなら「約20問のミス」までならOKです。
だからこそ、リスニング力を鍛えて5問ミス以内に抑えることができれば、リーディングセクションで15問くらいはミスをしてもいいわけです。(900点を狙うくらいの英語基礎力とモチベーションがあれば、リスニングセクションを5問ミス以内に収められる力をつけるのは充分可能です。)
だったら、「200番まで解こうとして全体的な精度が落ちる&ミスが増える」よりも、「190番でTOEICは終了!と腹をくくってしまって、190番までをとにかく確実に解いて、全体的な精度を上げた方がいい」と思います。
そして、最後の数分で190番~200番の中にある語彙問題だけをサクッと解くのです。(語彙問題だけは、前後の文章を読むだけで解けることがほとんどです。)
さらに、残りをフィーリングでマーク(塗り絵)する。
運が良ければ2~3問正解できます。
このやり方によって、最後の10問にほとんど時間をかけずに「語彙問題+フィーリング」で10問中5問を正解できたらどうでしょうか?
このスタンスでいくと、リーディングセクション全体に余裕をもって取り組めるようになります。
同時に、余裕を持つことによって、なぜか今までよりも速く正確に英文が読めたりするのです。
(試験で大切なのは、何だかんだ言ってメンタルです。)
というわけで、今日の記事では僕が考えるPart7の取り組み方を解説させていただきました。もちろん、今日の内容は、あくまでも僕がクライアント様とのやり取りの中で考えついた持論ですし、これをあなたに強制するつもりもありません。
でも、もし今日の内容があなたにとってプラスになりそうなら、ぜひ試してみてください。
191~200番の10問が無くなったと仮定したら、だいぶ気持ちがラクになりそうじゃないですか?
ふーじーさん、こんにちは。
昨年8月のセミナーでお世話になった山崎です。TOEIC で900点取ってふーじーさんにありがとうって言うんだ!と地味にがんばって、地味ーな感じでスコアが伸び、5月に825点を取りました。
900点には程遠いですが、セミナー受講時は690点でしたし、アップしたスコアを持って外資系の医療器機メーカーに就業することができましたことは、やはり報告させていただかなくてはと思い、コメント欄をお借りして、お礼申し上げます。
やはり誰か応援してくれる人がいるって、力になりますね。特に5月の試験前はふーじーさんが多解きをしていたことをブログに再掲してくださったことにすごく励まされました。
他にもスキル的なことではもちろん、セールスで大変な思いをされたことなど、力を頂いた記事がたくさんあります。
今は毎日、仕事で英文を読んだり書いたりしますので、7月に受けたTOEIC ではリーディングも今までよりも速く、理解を高めて読めたように思いました。
またいつもpart7の途中で集中力が切れてしまっていたので、思い切ってpart7から解いてみました。
結果14:30から5,6を解き、最後は5分間、見直しに充てることができました。
私自身はしばらくはTOEIC はお休みするつもりですが、次回受けることがあれば同様にして見ようと思いました。
一言お礼をと思ったのに、物凄く長くなってしまいました。
京都は蒸し暑いことと思いますが、どうぞ睡眠と栄養を十分取って、お過ごしください。
ありがとうございました。応援しています!
山崎さんご無沙汰しております!
お時間取って丁寧な報告を送ってくださりうれしいです。
まずは、おめでとうございます!!!
スコアアップはもちろんですが、
職場をお変えになって、前進されたことが本当にすばらしいです。
こうしてご報告いただけることが僕がこの仕事をしているいちばんのよろこびです。
ブログのタイトル通り、僕は英語(TOEIC)は人生を良くしていく
ためのきっかけにすぎないと思っています。
でも、そのきっかけのために努力をすることには大きな価値があると思います。
それを実践&実現してくださり本当にありがとうございます!
今後ともよろしくお願いいたします。
ふーじー