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~英語(TOEIC)を媒介として人生のクオリティを上げていく~

6万人のビジネスマンを教えてわかった時間がない人ほど上達する英語勉強法(中村澄子)の感想&レビュー

      2016/05/07

「千本ノック」シリーズで有名な中村澄子先生の本

TOEICの問題集「千本ノック」シリーズ等で有名な中村澄子先生の本です。

僕自身は「千本ノック」シリーズを活用して勉強したことはありませんが、非常にクオリティが高い問題集だと聞いています。そんな中村先生の著書「6万人のビジネスマンを教えてわかった時間がない人ほど上達する英語勉強法」を読んでみました。

以下、僕の感想&レビューを徒然と書いていきたいと思います。

非常に合理的な方だと思いました

まず、僕が思ったことは、「中村先生は非常に合理的な方だなぁ」ということです。

まぁ、トップオブトップと言っても過言ではないイェール大学のMBAを取得されているくらいですから、合理的なのは当たり前かもしれませんが、とにかく合理的(≒論理的)です。「こうしてこうしてこうすれば、こうなるから、こうしよう」といった具合に、TOEICスコアアップのための道筋が明快に示されています。

中村先生のTOEIC指導の根底には、「TOEICはさっさと目標スコアを達成して、それぞれ必要なビジネスで使える英語の勉強を早く始めましょう」という主張があります。そのゴールに向かって、徹底的に合理化した学習を行わせ、短期間で目標を達成させる。中村先生が経営されている「すみれ塾」の生徒の方々が一気にスコアを伸ばすのも納得できます。

ただし、ここからが重要です。

その「徹底した合理性」を支えるのは何だと思いますか?

それは、「徹底したストイックさ」だと僕は思うのです。

ストイックだからこそ、合理的になれる

本書からいくつかの言葉を引用させて頂きます。

イェール大学のMBAに留学中、私は毎日とてつもない量の勉強を徹夜でこなしていました。

                                        17ページ

私は最初の授業で拙著『TOEICテスト英単語出るのはこれ!』(講談社)を買う人に「これに載せてある1150語を1週間で全部覚えてきてください」と言っています。(中略)たかだか1150語を覚えるのに、特別な方法など必要ありません。知っている語と知らない語を選り分け、知らない語を一つずつ潰していくだけです。やるやらないは本気度のあるなし、つまりは覚悟の問題です。

                                      81~82ページ

もともと英語が苦手だったり、もう何年も英語から遠ざかっていたという人でも、きちんと取り組めば、3ヶ月で目標スコアを達成する人は大勢います。730点を出したら次の3ヶ月で800点、さらに上を目指す必要があれば次の3ヶ月で860点と、3ヶ月ごとにステップアップしていけばいいのです。このプランは「誰にでもらくらく達成可能」という生易しいものではありません。が、私はこれまで仕事が忙しく毎晩帰宅は午前様という人が、睡眠時間を削り、通勤時間を有効に使い、週末にも勉強して、これよりも速いスピードで目標スコアを出してきた例をいくつも見てきました。

                                        88ページ

こうした言葉からも、ストイックさが伝わってきます。ストイックさを前提とした言葉は、本気の人には心地よく響くと思いますが、そうでない人には無意識的に敬遠されるはずです。つまり、中村先生が対象とする生徒及び読者は、前者のような人。優しい言葉をかけてみんなを相手にするのではなく、厳しい言葉を励ましに感じられる人を厳選して相手にする。この部分も合理的だなぁと僕は思うわけです。

分野は変わりますが、「マイナスの状態にいる人をフラットの部分まで引き上げるのがセラピストの役割。フラットの状態から1歩を踏み出させるのがコーチの役割。1歩を踏み出した人をさらに飛躍させるのがコンサルタントの役割。」という考え方があります。

この考え方をTOEIC業界に当てはめるならば、中村先生は、コンサルタント的存在ですね。

以上のように、「合理性」を支えているは「ストイックさ」であると僕は感じました。

ストイックさはどこから生まれるのか?

では、中村先生のストイックさは、どこから生まれてくるのでしょうか?残念ながら、そこまでは本書に書いてありませんので、推測するしかありません。

「いやいやふーじーさん、中村先生がイェール大学のMBAでのハードな毎日を送られたことが、ストイックさの要因ですよ!」と思われる方もいるかもしれませんが、ストイックじゃない人が、MBAにチャレンジするわけがありません。ストイックだからこそ、MBAに挑戦するという選択肢が生まれるのです。

中村先生は、本書のあとがきで次のように述べています。

MBA留学は非常に大きな賭けであったと今も思います。ただ、キャリアアップを目指すなら、現状を変えたいと思うなら、どこかで〝賭け”に出なくてはならない時が必ずあります。何か特別なスキルや能力を持っていないと、飛び立ちたくてもなかなか踏み出せないものです。(中略)成功する保証はありません。失敗することもあるでしょう。それでも、新しい可能性を掴むには踏み出さなければ何も始まらないのです。覚悟を決めていったん賭けに出たら、死のもの狂いで努力して目標達成を目指す。その中で道は開けていくのだと、私は信じています。

                                    269~270ページ

これが中村先生のコアメッセージでしょう。

これくらいの気持ちをもって日々を過ごすことができれば、自分が望むように人生をデザインしていけると僕は思います。

本書からは、英語の学習法というよりも、こうした精神的な部分で大きな刺激を受けました。自分の能力に自信がないわけではないけれど、ちょっと色々あって元気をなくしてしまっている人には、おすすめの1冊です。

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