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高校のときは寮で生活していました
僕は高校のときに寮生活をしていました。寮には規則がありますので、基本的には全員が同じようなタイムスケジュールで1日を過ごします。
したがって「勉強時間」も全く同じです。
僕が暮らしていた寮では、記憶の限りでは、夜の8時から10時までの2時間が「学習時間」として定められていました。
つまり、全員が同じ時間に勉強をするわけです。
しかし、各人のテストの成績には天と地の差がありました。
同じ時間、同じように机に向かって勉強しているはずなのに、ある人は学年トップ3に入り、ある人は学年200番台の成績に甘んじる・・・そんなことが日常茶飯事でした。
もちろん、テストの成績が振るわない人が、学習時間の2時間を遊んで過ごしているわけではありません。
しっかりと机に向かっているのです。
それでもやっぱり大きな差がついてしまうのです。
原因は何なのか?
同じ時間勉強しているのに大きな差がついてします。
この問題の原因について、僕は精一杯考えました。
集中力の差?
そもそものモチベーションの差?
もちろん、そういった要素も関係していると思います。
しかし、最大の原因はそうではないと思うのです。
差がついてしまう最大の原因、それは、「バケツに空いている穴」だと僕は結論づけました。
30個くらいの穴が開いているバケツを想像してみてください。
そこに水を注ぐと、強烈な勢いで水がもれ、あっという間にカラになってしまうと思います。
では、5個くらいの穴が開いているバケツならどうでしょうか?
水もれのペースはゆっくりになると思います。でも、やっぱりそのうちカラになります。
では、穴が全く開いていないバケツに水を注ぐとどうでしょうか?
もちろん水はもれません。
しっかりとバケツの中に水が溜まってくれます。
これが勉強のコツだと僕は思うのです。
バケツとは、基礎力!
ここまでの話をまとめると以下のようになります。
「どれだけ勉強をしても、それを注ぎ込むバケツに穴が開いていたら全く意味がない」。
例えば、1日3時間勉強しても、その内容が定着しない(=水もれ)なら、全く意味がないということなのです。
では、そもそもの「バケツ」とは何を意味するのでしょうか?
それは、「基礎力」です。
「穴の開いたバケツ=基礎力がガタガタの状態」と理解して頂くと良いです。
英文法の理解があいまいな状態でいくらリーディングの問題を解いても力はつきません。
発音をしっかりトレーニングする前に、いくらリスニングの問題を解いても力はつきません。
なぜなら、基礎がガタガタの状態だと、「間違えた問題への分析」が的確に行えないからです。
基礎が固まると、弱点が潰しやすくなる
基礎がガタガタの状態だと、とにかく無差別に色々な問題を間違えるので、分析という作業が煩わしくなります。
つまり、「なぜ間違えたのか」という原因が多岐に渡りすぎて、訳が分からなくなるわけです。
一方、基礎ができていれば、間違えた問題から共通のパターンが抽出できるため、対策が立てやすくなります。
そこを潰せば必ずTOEICスコアは上がります。
では、基礎をガッチリ固めるためには、何をどうすれば良いのでしょうか?
答えはシンプルです。
「自分のレベルに合ったことを、ステップバイステップでやっていく」
これにつきます。
基礎を固めるために特別なことをする必要はありません。
今の自分ができることをコツコツ続けていけばそれで良いです。
それを継続しさえすれば、いつの間にか目標スコアに到達してしまうのがTOEICなのだと僕は思っています。
基礎を甘く見てはいけない
ここまでお読みいただけたなら、おそらくあなたは「よし、基礎を固めよう!」と思ってくださっていると思います。ただ、以下の点には常に注意を払っていてください。
安易に「基礎が固まった」と判断してはいけない。
例えば、英単語。
単語帳を使って必要な英単語を一通り覚えることができた(と思った)としましょう。その上で問題を解いています。そのときに、覚えたはずの単語の意味が「一瞬で出てこない」のなら、それは覚えたと判断してはいけません。つまり、まだ英単語の基礎は固まっていないと捉えるべきなのです。
あいまいな単語があったのに、それをうやむやにして流してしまう人は、そのクセを直さない限り、英語力の向上スピードは非常に遅くなってしまいます。
TOEIC本番では、完璧主義を排除して分からない問題はサッと飛ばして解き進めていくことが求められますが、こと基礎力を固めるという状況においては、
完璧主義であるべきです。
例えば家を購入したとしましょう。完成後に施工業者の人から「基礎工事は95%くらいはしっかりできましたのでよろしくお願いします」と言われたらどうでしょうか?話になりませんよね。基礎は100%の完成度以外ありえないのです。
英語も全く同じです。基礎は徹底して100%を目指しましょう。
それがバケツの穴をふさぐということです。
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