【実例】TOEICの実力はこうして伸びていく

コーチング生の「Kさん」の実例

コーチングの生徒さんで、もうすぐ開始して3ヶ月が経過するKさんという女性がおられます。

Kさんは、淡々と勉強を継続され、毎日の報告も欠かすことなく、お伝えしている勉強のやり方を素直に実践してくださっています。その甲斐あって、着実に成長されています。

「伸びるときって、まさにこういう感じなんだよなぁ」と僕は手応えを感じています・

・・・が！

その成長って、本人にはわからないのが普通なんです。

僕からは成長が見えていますが、本人の実感はほとんどないはずです。

実際に、Kさんは600点台からスタートされましたが、3ヶ月経った今でもスコアにはそこまで変化がありません。

でも、それが普通です。

スコアが出るまでにはタイムラグがある

勉強した成果がスコアとして表れてくるまでにはタイムラグがあります。

スコアとしての実感がないと、「自分は成長していないのではないか」と不安になります。

でも、それでいいんです。

着実に成長しています。

子どものとき、自分の身長が伸びていることに自分ではなかなか気づけませんが、周りからは一目瞭然！みたいな感じです。

以下は、僕がよく使う図ですが、能力は決まってこのように伸びます。




もちろん、これは僕が勝手に言っているわけではなく、「成長曲線」という概念であり、目標達成の文脈においては有名です。

英語に限らず、どんな能力であれこのように伸びていくものなのです。

だからこそ、何よりも重要なマインドセットは、「成長の実感がなくてもとにかく淡々と続けること」です。

ガチガチの基礎固めのあとに…

僕のコーチングの最初の2～3ヶ月はガチガチの基礎固め(単語・文法・発音)です。

そのあとに、模試を使って実際に問題を解いていくわけですが、そのときも少し難しめの模試を使います。理由は単純で、負荷をかけたトレーニングをしたいからです。

難しめの模試を使うと、基礎固めをしたからといって、劇的に正解数が上がることはありません。

感覚としては、「しっかり基礎固めしたのにまだこれくらいしか取れないのか…」という感じだと思います。

でも、これでいいんです。

この状態が当たり前だと捉えて、日々の結果に一喜一憂することなく、ひたすら淡々と続けたらいいです。

そして、時期を見て、本番に最も近い公式問題集を時間を測って解きます。すると、


こんな感じのスコアになるわけです。

いつ900点が取れてもおかしくない状態

168問正解ということは、「84%」の正解率です。

本番でも同じパフォーマンスが出せたら、現時点でもすでに800点が超えられるのです。

成長実感はないけど、気がついたら8割以上が取れるようになっていた。

そんな感覚だと思います。

あとは、残りの3ヶ月程度、このまま問題演習を継続し、覚えるべきものを覚える。それと同時にできる限り毎回本番を受けて、本番慣れしておく。

その結果として、いつ900点が取れてもおかしくないという状態に到達します。

僕はこれまで40名以上の900点突破者をサポートしてきましたが、その大部分の方がこうしたパターンで900点を達成されています。そして、きっとKさんもどこかのタイミングで900点を突破されるでしょう。

自分を信じ続けられますか？

TOEICのスコアアップのためにはトリッキーな勉強は必要ありません。基礎(単語・文法・発音)を固めて、そのあとに問題を解きまくる。これがシンプルかつ、鉄板の流れです。

くりかえしになりますが、何よりも大事なのは、結果が出ることを信じて、毎日コツコツ継続できるかどうかという点です。

あきらめてしまうときは、「自分を信じられなくなったとき」です。

・思ったように成果が出ないとき

・頑張っているのに成長実感がないとき

そういうときは、「自分を信じ続けられますか？」と問われているのだと考えてください。

そこを踏ん張って乗り越えれたら、成果が見えてきます。

そこまで継続できるかどうか。

それが目標スコア達成のために求められます。



※ちなみに、自分を信じて「我流で」2～3年以上頑張っているのに全然成果が出ない…という場合は、さすがにやり方に問題があると思うので、プロに頼ることもご検討ください。