TOEICから卒業できるスコアは何点?800点?

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TOEICをサクッと卒業すべき

僕の基本的な主張は「できるだけ短期間でサクッとTOEICを卒業してしまい、その後より実践的な英語学習に入っていきましょう」です。

言葉を変えると、「まずは、インプット系スキル(=リスニング&リーディング)をしっかりと身につけてしまってから、アウトプット系スキル(スピーキング&ライティング)を鍛えていきましょう」ということです。

リスニング力とリーディング力が不十分なままだと、スピーキングやライティングの学習が非常に不効率になってしまいますので、注意が必要です。

実際に、SLA(第二言語習得)理論においても、インプット系スキル(リスニング&リーディング)を固めた上で、アウトプット系スキル(スピーキング&ライティング)のトレーニングに移行していくことが適切だと証明されています。

だからこそ僕は、「できるだけ短期間でサクッとTOEICを卒業してしまい、その後より実践的な英語学習に入っていきましょう」という主張しています。

では、TOEIC卒業のためには、何点くらいが取れたらいいのでしょうか?

TOEICの卒業要件(=必要スコア)

結論から言ってしまうと、TOEICを卒業するために求められるスコアは「860点以上」だと僕は考えています。

TOEICは明確にランク分けされていて、860点以上のスコアは最上位ランクである「Aクラス」として扱われます。そこまでたどり着くことができれば、自分に自信がもてますし、客観的に見ても「ハイスコア」であることは間違いないので、転職などで極めて有利になります。

ちなみに、実際にそのスコアを取ってみると分かりますが、860点程度であれば、そこまで高い英語力は求められません。おそらく実際に取得したら「えっ、この程度の英語力で860点取れちゃうの!?」という気持ちになるはずです。

だからこそ、そこまでは到達して頂きたいと僕は思います。

860点以上が取れたら、晴れてTOEIC卒業です。

そして、そこからが「本当の戦い」なのです。

1年で英語を使いこなせるようになった男性

TOEICを卒業してからは、英会話を学習することになると思います。

これがまた、大変なのです。

ここからはとにかく「量」が求められます。

量をこなせるかどうかが、英語を使って人生の質を上げられるかどうかの分かれ目だと言って間違いありません。

僕は昨年、非常に大きな衝撃を受けました。

なぜなら、「つい先日まで英語が苦手だと苦しんでいた後輩が、ペラペラと流暢に英語を話している姿」を見てしまったからです。

彼は社会人4年目で、外資系のコンサルティング会社に勤めています。

仕事はプロジェクト単位であてがわれており、彼は外資系の保険会社に出向を命じられたそうです。

そして、いざ出向先で任された部署に足を踏み入れてみると・・・、ほぼインド人。(彼いわく、インドの方々は基本的にランチの時間は、家から持ってきたカレーを食べるそうです。)

そんな環境に放り込まれた彼は、昔から苦手だった英語に真正面から向き合わざるを得なくなり、覚悟を決めたそうです。

「日本語をシャットアウトする」

そう決めたのです。

日本国内で「英語漬け」を実現

インド人の方とのコミュニケーションは当然英語です。

最初はなかなかかみ合わず、非常に大きなフラストレーションを感じたそうです。

しかし、それにめげることなく、とにかく日中は、わからないなりにも英語をアウトプットする。夜帰宅してからは必要な英語フレーズの暗記、音読、シャドーイング、オンライン英会話。

このようにして、半年間くらいはひたすら「英語漬け」の環境に自分を追い込んだそうです。

先日彼と会ったときは、彼がその会社に出向してちょうど1年が経過した頃でした。

彼は、おそろしいほど自然に英語を話していました。

発音はネイティブ並みの流暢さではありませんが、全く日本人発音でもなく、極めて英語っぽい発音です。これには本当に衝撃を受けました。彼は今では、早朝に海外の経済ニュースを見ることが習慣となり、読む資料も英語で書かれたものが多くなったようです。(給料も今年度から、なんと20%もアップしたそうです。コンサルティング会社はこうしたインセンティブがあるからいいですよね(笑))

この例のように、「学習量」をいかに確保できるかが英語上達の鍵となります。

どれだけストイックに学習できるかが鍵

僕もできる限り英語を毎日勉強するようにしていますが、前述の彼ほどはできていないと思います。なにせ彼は「起きている間ずっと」英語に浸っていたわけですから。

そうした環境を日本にいながら自主的に作るのは難しいです。

でも、本当に英語力を伸ばすためには、”それくらいの気持ちで” 英語を勉強する必要があるのだと思います。

それくらいの気持ちで英語に取り組める人なんて、世の中を見渡しても皆無でしょうから、やればその分だけ報酬が手に入ると思います。

それは経済的なメリットかもしれませんし、社会的な評判かもしれませんが、何よりも「自信」が手に入るのが最大の報酬だと僕は思っています。

英語力を本当に鍛えたいなら「学習量」を増やしましょう。

現在、1日1時間やっている人は、1日2時間に。

1日2時間やっている人は1日3時間に。

3時間やっている人は4時間に(笑)。

それくらいのマインドセットが大切です。

自分が望むレベルの英語力を手に入れるまでは、とにかくストイックに学習量を増やしていきましょう。

ただ、もちろんまずはTOEICをきっちり卒業してしまってください。


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