妹が倒れて分かった、漫画「エンゼルバンク」の本当の意味

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妹が倒れて救急車で搬送

先日、朝の4時頃に母親から電話がかかってきました。

こんな早朝に何事かと思い、寝ぼけまなこで電話に出たら「妹が倒れて救急車で運ばれた」とのこと。

幸いなことに、妹は大阪に住んでいるため、僕は京都からすぐに病院に駆けつけることができました。僕が病院についたとき、すでに妹は救急外来から病棟へと移ってベッドで寝ていました。

検査の結果、過度の疲労による突発的な頭痛が原因だったようで、一定期間安静にしていれば大丈夫とのこと。

ひとまず大事には至らなくてよかったよかった。

あとで妹に「何でそんなに疲労が溜まってたの?」と聞いたら「仕事で追い込みすぎた」とのこと。要は、勝手に自分で自分を追い込んで、その結果倒れてしまったようです・・・。

病院が提供する、オフィスレベルの仕事環境

結局その日は朝から夜まで病院にいたわけですが、実はその日、僕はやらなければならない仕事をたくさん抱えていました。

正直なところ、朝に病院に駆けつけながら「今日の仕事どうしよう・・・」と思っていたのですが、結論を言うと、夜に病院を出る頃にはそれらの仕事はすべて終了していました。

病院にはWi-Fiが通っていて、さらには自由に使えるミーティングのスペースまであったおかげで、病院にいながら1日分の仕事ができてしまったのです。

病院が提供してくれてる仕事環境は、普通のオフィスで働くときの環境と遜色ないものでした。これには驚きました。

この経験から、僕はふと、昔読んだ「エンゼルバンク」というマンガを思い出しました。

自分の相場を考える

エンゼルバンクは「社会人の転職」がメインテーマです。

作品中に以下の1コマがあります。


このコマが意味するのは、「自分の相場を考える」ということです。

「転職市場」という言葉がありますが、「市場」という言葉がついている以上、そこには相場が存在します。相場とはつまり「他のものと比較したときの価値の高低」です。

そして、転職市場の場合の価値は「人材価値」です。

人材価値が高ければ転職はすんなり成功するでしょうし、逆もまた然りです。

僕は「自分を高めることは大切だ」と思って日々を過ごしていますが、僕の中では「自分を高める=人材価値を高める」というイコールが成立しています。

人材価値の本当の意味

ただ、人材価値と言っても「誰から評価されるか」によっていくらでも変動しますし、そもそも人の可能性なんて測れないわけですから、客観的な意味での「人材価値」というものは存在しないと思います。

では、人材価値とは一体何なのでしょうか?

僕は「選べる自由」だと思っています。

僕は自分が主催しているTOEICセミナーで「今の時代、TOEICスコアは名刺代わりになる」という話をしています。

例えば転職することを決めたとして、TOEICで900点をもっていれば「選ばれる側」から「選ぶ側」へとシフトすることができます。つまり、自分が転職の主導権を握れるということです。これは一種の「選べる自由」だと思います。

ただ、さらに強力な「選べる自由」があります。

大切なものを大切にする

さらに強力な「選べる自由」、それは、「自分の優先順位を守れる自由」です。

簡単に言うと「大切なものを大切にできる自由」という意味です。

家族を一番大切にしたかったら、そうする。

仕事を一番大切にしたかったら、そうする。

自分の趣味を一番大切にしたかったら、そうする。

こんな感じです。

例えば、本当は家族を優先順位の一番上に置きたいのに、仕事のせいでその優先順位が崩されてしまうのはツラすぎます。

自分にとって大切なものを大切にしながら生きてこそ、日々の充実感を感じられると僕は思います。

自由は、作れる

ただ、これは別に「『選べる自由』を手に入れるために会社をやめて起業しましょう」ということではありません。

会社の中にいても「自分だけのポジジョン」を確立できれば「自由」は手に入れられるはずです。

エンゼルバンクの登場人物である海老沢康生(※ちなみにこの登場人物は、実在の海老原嗣生さんがモデルです。)は、会社に勤めながらも、自由を手に入れています。

なぜなら、彼自身が、彼以外には替えが効かない独壇場を会社内で手に入れたからです。

会社の外でなくても、会社の中で「自分の指定席」を作ることができれば自由が手に入ります。

そして、そのために意識して頂きたいのが「スキル(=自分の強み)の掛け合わせ」なのです。

1つのスキルに秀でている人はたくさんいます。しかし、2つを掛け合わせたらオリジナル度が高まります。さらに3つを掛け合わせることができたら、もう周りにライバルはいなくなるはずです。それが独自のポジションということです。

独自のポジジョン=極めて高い人材価値

僕は今は自営業なので「妹」と「仕事」の大切さ度合いはトントンです。

つまり、2つとも優先順位が高いわけです。

ありがたいことに、先日妹が倒れたとき、そのどちらに対してもしっかり対応することができました。

僕なりに、大切なものをしっかりと大切にできました。

もしこれが数年前なら、もしかしたら妹を後回しにして会社に出社しなければならなかったかもしれません。

僕はまだまだ独自のポジジョンを手に入れたとは言い難いですが、以前よりは自分の優先順位を守れるようになってきました。

その理由は「英語(TOEIC)」と「ビジネス構築」という2つのスキルを、多少なりとも掛け合わせることができたからだと思うのです。

今後は当然、3つ、4つと掛け合わせる数を増やしていくつもりです。

「スキル(=自分の強み)の掛け合わせ」=「独自のポジション」=「優先順位を守れる自由」です。

これこそがエンゼルバンクが伝えたかった「人材価値の相場」の意味なのだと僕は思っています。


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