TOEIC上級者からのアドバイスの受け取り方

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Googleで「TOEIC」と検索すると・・・

Googleで「TOEIC」と検索したら、3,600万件以上のウェブサイトがヒットします。

そのすべてのサイトが「TOEICの学習法」を紹介するものではありませんが、1つ言えるのは、「情報があふれている」ということです。

30分くらいかけて「TOEICの学習法」を調べてみてください。消化できないほど大量の情報が集まるはずです。

結果として「何をしたらいいのか」を知りたくて調べたのに、情報が多すぎて、さらに「何をしたらいいのか分からなくなった」ということになる可能性が大です。そうなってしまったら、TOEIC学習が全くはかどりません。

その意味で、世の中に溢れている「TOEIC学習ノウハウ」を「どのように受け取るのか」について知っておくことは非常に大切です。

今回の記事では、その方法について解説していきたいと思います。

TOEIC学習ノウハウ＝上級者からのアドバイス

まず前提として、1つ定義をしておきたいと思います。

ウェブ上に公開されている「TOEIC学習ノウハウ」は、「TOEIC上級者からのアドバイス」だと言えます。なぜなら、TOEICで結果を出すことができたから、その方法をまとめて、誰かに伝える、というのは、自然なモチベーションだからです。つまり、ウェブサイトの運営者は、TOEICに向き合っている方々に対して、アドバイスをしたいと思って、各サイトを運営しているわけです。

その意味で、「学習ノウハウの受け取り方」＝「上級者からのアドバイスの受け取り方」だと言っても間違いないと思います。

「上級者からのアドバイス」をどのように受け止めるかによって、スコアの伸びが大きく変わります。

「額面通り」に受け取らないのがコツ

上級者からアドバイスを受けるときは、その言葉を「額面通り」には受け取らずに、「それはどういう意味なのか？」と常に考える習慣をもつと良いです。

そうしないと、間違ってアドバイスを受け取ってしまい、思ったように結果が出ないということになりがちです。

例えば、TOEICを始めたばかりの初級者が、上級者から「単語」についてのアドバイスを受けたとしましょう。

具体的には、次のようにアドバイスされたとします。

「単語はある程度でいいから、それよりもリスニングに力を入れたほうがいいですよ。」

こう言われたときに、

「あぁなるほど。単語はある程度でOKなんだ。よし、リスニングに力を入れよう！」

と考えてしまったら、かなり危険です。

・「ある程度」とは？

・「リスニングに力を入れる」とは？

この2点の意味を厳密に理解しないと、そのアドバイスを正しく受け取ることができません。

感覚のズレは、「言葉の表面」には出てこない

実際のところ、TOEIC学習における初級者と上級者では、やはり感覚が違います。

個人的には、特に「単語」に対する感覚が異なっているように思います。

僕の今までの経験上、初級者の方は、単語力をそこまで重要視していません。一方、上級者は単語を「何よりも重要なもの」として捉えているように思います。

残念ながらこの感覚のズレは、「言葉の表面」には出てきません。

先ほど、上級者からのアドバイスとして紹介した「単語はある程度でいい」という言葉について考えてみましょう。

単語力を重要視している上級者にとっての「ある程度」とは、もしかすると、

「本気で取り組んで4000個くらい単語を覚えるのが理想だけど、まぁそこまでは必要ないから、2000個くらいあれば良いかな〜。」

ということなのかもしれないのです。

しかし、単語を重要視していない初級者にとっての「ある程度」はどうでしょうか？

もしその人が「単語を1000個覚える＝多い」という認識をもっていたとしたら、「ある程度」はおそらく「300個くらい」の感じになるのではないでしょうか。

同じ「ある程度」という言葉が示す意味が「2000個」と「300個」・・・。

これがコミュニケーションの難しさだと思います。

厳密に、自分がすべきことを発見する

アドバイス通りに学習しているのになかなか結果が出ないという場合は、おそらく「言葉の意味」が食い違っているからだと考えられます。

アドバイスの言葉を「額面通り」には受け取らずに、「それはどういう意味なのか？」を常に考えていきましょう。上級者に直接質問できる環境がある場合は、ぜひ、「それはどういう意味ですか？」とか「具体的に数字で表すとどれくらいですか？」などの質問をしてみてください。そうすることによって「厳密に」自分がすべきことを発見していきましょう。

厳密に考えれば考えるほど、学習の精度が上がっていきます。学習の精度が上がったら、間違いなくスコアがアップしていきます。

ぜひ意識してみてください。