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目次
TOEIC満点の速読のやり方をお伝えします
先日、講座の生徒さんと話していて、「ふーじーさんはどんな感じでリーディングを速読しているのですか?」と聞かれました。ここ最近は、連続でTOEIC満点が取れており、自分の「リーディング理論」への確信を強めていたところだったので、ちょうど良いタイミングの質問でした。
せっかくですので、この場でまとめておきます。
まず、大前提として、「速読=目を速く動かすこと」ではありません。
急いで読まなきゃ!と思って目を速く動かして読み進めたものの、最後まで読み終わったときには何の話かまったくわからなかった…。
もしくは、目を高速で動かしてザーッと英文を読み進めた結果、なんとなく全体の意味が分かった気はするけど全然正解を選べなかった…。
これらはよく聞く悩みです。
こうした悩みを抱えてしまう人に共通する特徴があります。
そもそも正確に読むことさえできていない…
その特徴とは、そもそも、正確に読むことさえできていないということです。
つまり、読めていないのに目の動きだけは速い…という虚しい状態になってしまっているわけです。
正確に読めないものを速く読むのは無謀過ぎます。少なくとも僕はできません。
日本語の本も、時間をかけたら正確に読めるという内容だからこそ速く読むことができます。
その意味で、速読ができるようになるには、2ステップでの取り組みが求められます。
【ステップ2】;速く読む(=つまり速読)
【ステップ1】:正確に読む
正確に読むために求められるのは「英文解釈」です。
「英文解釈」とは、単語と文法の知識を総動員して、目の前の英文を完璧に理解することです。
・この文は「第何文型」なのか?
・この文の主語はどれか?
・この文の動詞はどれか?
・この文はどんな意味になるか?
このあたりを完璧に理解することです。
慣れてきたら、頭の中で自動的にできるようになりますが、最初は厳密に理解していくことをおすすめします。
そのプロセスで分からないことがでてきたら分かるまでネットで調べます。地道な作業ですが、ここを乗り越えなければ確かなリーディング力は手に入りません。
「自動詞と他動詞の違い」とか「過去分詞の後置修飾」とか、聞いただけで「オエッ」と吐きそうになるかもしません。
ただ、そうした細かい文法知識は、難しいのではなく、めんどくさいだけです。
腰をすえて取り組んだら必ず誰でも理解できます。
TOEICに限らずどんな分野でも基礎はめんどくさいものですので、腹を決めて取り組みましょう。
もちろん、文法の知識があっても文の中の単語が分からなければ正確に読めないので単語力は必須です。
ここまでの内容に取り組んだら英文が正確に読めるようになります。
そこからようやく「速く読むこと」に挑戦できるステージとなります。
【ステップ2】;速く読む(=つまり速読)
速読には3段階のレベルがあります。
レベル2:塊で捉えて読むレベル
レベル3:音を消して読むレベル
ちなみに、レベル1ができたら700点前後。レベル2までできるようになったら900点~950点。レベル3までできるようになったら900点台後半~満点が狙えます。
レベル1やレベル2をすっ飛ばしていきなりレベル3を求めるのは不可能ですので、必ず「レベル1→レベル2→レベル3」
レベル1:英語の語順で読むレベル
これは英文を読むうえで最低限必要なスキルです。
あなたもご存知の通り、日本語と英語は「語順」が真逆です。
例えば、「昨日、私は友達と中華料理を食べに行きました。」という日本語を英語にすると以下のようになります。
「I went to eat Chinese food with my friend yesterday.」
日本語でも英語でも「私」という主語はかろうじて最初のほうにありますが、「行きました」という動詞は、日本語では最後に来ますが、英語では最初に来ます。
それくらい単語の順番が逆なのです。
その意味で、「I went to eat Chinese food with my friend yesterday.」という英文を頭の中で日本語の順番で訳し直して、「昨日、私は友達と中華料理を食べに行きました。」と理解してしまっていたら時間がいくらあっても足りません。
そうではなく、英語の語順通りに意味を取っていく必要があります。
つまり、「I went to eat Chinese food with my friend yesterday.」という英文を見たら、「私は、行った、食べに、中華料理を、友達と、昨日」という順番で理解するのです。これが英語の語順で読むということです。
もしかすると、「私は英語を英語のままで理解しているから大丈夫です」という自信満々な方もいるかもしれませんが、本当にできているならそれでいいです。
しかし、リーディングで悩んでいるならおそらく上手くできていないはずです。
横着せずに、まずはきっちりと日本語で理解するようにしてください。これができるようになったら、レベル1クリアです。頑張ればTOEIC700点くらいは取れるはずです。
レベル2:塊で捉えて読むレベル
次に意識したいのは、理解する塊を大きくすることです。
つまり、
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私は(=I)
行った(=went)
食べに(=to eat)
中華料理を(=Chinese food)
友達と(=with my friend)
昨日(=yesterday)
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というように「1単語ずつ」意味を取るのではなく、
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私は行った(=I went)
中華料理を食べに=to eat Chinese food)
友達と昨日(=with my friend yesterday)
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というように、「数単語の塊」で意味を捉えていくのです。
塊のサイズが大きくなればなるほど、理解に要する時間が短くなります。
最終的には、「I went to eat Chinese food with my friend yesterday.」というような「丸々1文」を「1つの塊」としてパッと理解できるようになるのが理想です。
これはもう訓練です。たくさんの英文を読み込んでいくしかありません。これができるようになったらレベル2クリアです。練習量次第ではありますが、TOEIC900~950は可能です。
レベル3:音を消して読むレベル
いよいよ最後です。
レベル2(=塊で読む)ができるようになると、リーディングに自信がつき、英文を読むのが楽しくなります・・・が、ここからが本当の意味での「速読」の始まりです。
音を消してください。
僕たちは、英文を読むときに、頭の中で音読してしまっています。
自覚がない方もいるかもしれませんが、きっと頭の中で音が鳴っているはずです。
「I went to eat Chinese food with my friend yesterday.」
今、この英文を見たときに、反射的に頭の中で音読してしまわなかったでしょうか?
頭の中で音にしていたら当然読むスピードも落ちます。日本語で考えるとわかりやすいですが、「音読」するよりも「黙読」するほうが圧倒的に読むスピードが速くなります。頭の中の音を消し、意味だけがパッパッパッと入ってくる状態を目指しましょう。
まずは、今日何度も登場している「I went to eat Chinese food with my friend yesterday.」くらい簡単な英文を使って「音を消して読む感覚」をつかんでください。
そして、徐々に英文のレベルを上げていってください。
TOEICに出てくるレベルの英文で「音消し」ができるようになったら、Part7で時間が余るようになります。
ただ、以下の2ステップを絶対に忘れないでくださいね!
【ステップ1】:正確に読む
【ステップ2】;速く読む(=つまり速読)
Part7で時間が余っても、雑に読んでいては意味がありません。
正確に読みつつ速く読み、 きっちり正解を選ぶ。これがゴールです。
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レベル1:英語の語順で読むレベル
↓
レベル2:塊で捉えて読むレベル
↓
レベル3:音を消して読むレベル
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こうして1つ1つレベルを上げていった結果、僕は今の英語力を手に入れることができました。
スキルは一朝一夕では身につきません。
しかし、やり始めないことには何も変わらないまま時間だけが経過していきます。
ぜひ実践してください!
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