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目次
今回は、実践のためのヒント編
今回は、リーディング力をあげる方法シリーズの第3回目(最終回)です。
を踏まえての内容となりますので、これらの記事を一読して頂いた上で、本記事をお読みください。
では早速内容に入りましょう。
この【実践のためのヒント編】では、「『語彙力』『文法知識』『背景知識』ともに強化できた。あとはたくさん読んで実践するだけ!」という方のために、「英文を読むときの助けとなるヒント」を5つほどお伝えしたいと思います。
この5つは、英文を読む際に僕が常に意識しているものです。効果は保証しますので、ぜひ1つずつでも取り入れてみてください。具体的には以下の5つです。
①:意識して「良い英文」を読むこと
②:何はともあれ、まずは文の中の「主語」と「動詞」を見抜くこと
③:読めないときは、「語彙」「文法」「背景知識」に分解して「読めない理由」を突き止めること
④:英語は『簡単な足し算』だと思うこと
⑤:前から前から理解しようと意識すること
それぞれ具体的に解説します。
①:意識して「良い英文」を読むこと
日頃の人間関係や、置かれている環境などによって、人間はいかようにでも変わります。特に親しく付き合っている友人5人の収入の平均値が自分の収入だと言われるように、僕たちは良くも悪くも他人や環境に影響を受けてしまうわけです。
その意味で、たとえ「英文を読む」という場合でさえも「良い英文」を読むべきだと僕は思います。なぜなら、「悪い英文」を読むことに慣れてしまうと、そういった英文に影響を受け、それが「自分の中のスタンダード」になってしまうからです。いったんついた癖は、なかなか治りません。「ヘンテコな英語を話し、ヘンテコな英語を書く日本人」という目でネイティブに見られてしまったら、損するばかりです。
ちなみに、ここで言う「悪い英文」とは、「現実社会で使ったら違和感がある英語」を意味します。簡単に言うと、「ネット特有の言葉づかい」のことです。YouTubeに投稿されている海外動画のコメント欄等を見てみてください。そういう英語がたくさん見つかります。
最初は特にそうした英語からできる限り距離を取り、良い英語を自分に刷り込むことが大切です。僕が考える良い英語とは、「プロが責任をもってアウトプットした英語」です。つまり、「歴史に残っているスピーチ」や「学術論文」、「各種資格試験の問題集」などです。
例えばアメリカ大統領のスピーチなどは、その背後で「超優秀なプロのスピーチライター」が原稿を書いているわけですし、学術論文にしても資格試験の問題集にしても、何度も推敲され、厳しいチェックを通過して世に出ています。
最初は特に、そうした信頼できる英文を意識的に読み、良い癖をつけることが重要です。良い癖がつくと、悪い英文に影響されにくくなります。
②:何はともあれ、まずは文の中の「主語」と「動詞」を見抜くこと
きっとあなたも学校で「5文型」を習ったと思います。
第1文型:SV
第2文型:SVC
第3文型:SVO
第4文型:SVOO
第5文型:SVOC
ですね。
「5つもあってややこしい」と思う人もいるかもしれませんが、逆に考えれば「5つしか文の形がない」ということでもあります。英語を勉強すればするほど、「日本語に比べたら、英語はなんて簡単な言語なんだ!」と思ってくるわけですが、「5つしか文の形がない」ということもそう思える要因の1つです。
英文を読むときには、いかに速く「文の構造(=その英文は第何文型なのか?)」を把握できるかどうかが重要になります。文の構造を把握するためのコツは、「まず『主語』と『動詞』を見抜くこと」です。なぜなら、全ての文型に共通して入っているのが「主語(S)」と「動詞(V)」だからです。
主語と動詞が分かれば、少なくとも「誰が何をしたのか」を理解することができます。「誰が何をしたのか」はその文の中で最も重要な情報です。
例えば、「He made her angry.(彼は彼女を怒らした)」という英文があったとします。この文の主語は「He」です。動詞は「made」です。つまり、「主語」と「動詞」が分かれば、「彼は作った」というイメージだけはつかむことができます。「彼は作った」とくれば、自然に「何を?」という疑問が湧いてきますよね。それを説明するのが、「主語と動詞以外の部分」です。この文だと「her angry」です。つまり「彼女が怒っていること」です。したがって、この英文の意味は、「彼は、彼女が怒っていることを作った=彼は彼女を怒らせた」となります。ちなみにこの文は第五文型です。
ざっくりと説明しましたが、英文読解とは、このような流れで進んでいきます。
まず「主語」と「動詞」を見つけることを意識するだけで、英文の見え方が変わってきます。
③:読めないときは、「語彙」「文法」「背景知識」に分解して「読めない理由」を突き止めること
あなたが「読めない英文(=意味がわからない英文)」に出会ったとします。
そのときは必ず「なぜ読めなかったのか?」を分析してください。そこでスルーしてしまうと、成長がありません。いつまでたっても読めないままです。なので、「なぜ読めないのか?」を分析してその場で解決してください。
分析のコツは「分解して考えること」です。ぼんやりと抽象的に「なんで読めないのかなぁ・・・?う~ん・・・。」と考えていても解決策は出てきません。厳密に分解して考えてください。
分解して考えるとは、要するに、
・「単語を知らなかったから読めなかった」のか?
・「文の構造(=文法)を把握できなかったから読めなかった」のか?
・「背景知識が不十分だったから読めなかった」のか?
を考えるということです。原因が分かれば、それを個別に潰していくことで改善できます。
「読めない英文に出会ったときは、「語彙」「単語」「背景知識」に分解して原因を探ること」
これを念頭に置きつつ、英語を読んでください。
④:英語は『簡単な足し算』だと思うこと
日本語は「引き算」の言葉ですが、英語は「足し算」の言葉です。
つまり、日本語は、できる限り情報量をマイナスして、最低限の言葉だけ相手に伝えます。「言わなくてもわかるよね。空気読んでね。」というコミュニケーションが通用するのは、まさに日本語が「引き算」的な性質をよく表しています。言い換えると、日本語は「文脈(=話の前後関係)依存の言葉」なのです。
反対に、英語は「足し算」の言語です。相手が論理的に理解できるまで情報をプラスしていきます。ネイティブに対して、「言わなくてもわかるよね。空気読んでね。」というコミュニケーションをしてしまうと、「What?」やら「Why?」やらを連発されることになります。ネイティブの大部分は、理屈で理解できるまで納得してくれません。
日本語と英語のこうした違いは、「語順」にもよく表れています。日本語は、主語と動詞が、文のどの部分に置かれても意味が通じます。例えば、「明日待ち合わせできるかなぁ・・・ニキと加奈子。空港で。(と僕は思う。)」という文があったとします。この文では、そもそも主語(僕は)と動詞(思う)が省略されています(笑)。ネイティブには全く理解できない日本語感覚だと思います。
一方英語は、「疑問文」や「倒置文」などの特別な場合を除いて、「主語」と「動詞」の位置は固定されます。つまり、必ず文の最初に主語と動詞が置かれるのです。先ほどの、「明日無事に待ち合わせできるかなぁ・・・ニキと加奈子。」と英訳すると、「I wonder if Niki and Kanako will be able to meet each other in the airport tomorrow.」になります。この文の主語は、「I」。動詞は「wonder(~かなぁと思案する)」です。このように英語は、主語と動詞を「ポンポン」とリズム良く最初に伝えてしまいます。ただ、もちろん主語と動詞だけだと情報が不十分なので、相手に理解してもらえません。そこで、以下のように情報をプラスしていくわけです。
「I wonder」
→「I wonder if Niki and Kanako will be able to meet each other」
→「I wonder if Niki and Kanako will be able to meet each other in the airport」
→「I wonder if Niki and Kanako will be able to meet each other in the airport tomorrow.」
というように、相手が理解するに足る情報量になるまで、どんどん言葉をプラスしていくのです。これが英語の特徴です。いずれにせよ、「大事なのは、とにかく「主語」と「動詞」。あとは、どんどん単純に足し算されていくだけ」と捉えれば、もっと英語が簡単に感じられるはずです。
⑤:前から前から理解しようと意識すること
つまり、「返り読みをするのではなく、前から前から理解していくよう心がける」ということです。よく言われることではありますが、非常に大事なことです。
先ほども少し触れましたが、日本語と英語は、「語順」が真逆と言ってもいいほど異なっています。
例えば、先ほどの例文「I wonder if Niki and Kanako will be able to meet each other in the airport tomorrow.」で考えてみましょう。
これを直訳すると、「私は、ニキと加奈子が明日空港で待ち合わせできるかなぁと思案する。」みたいな訳になります。しかしながら、英語で文頭からそのまま理解しようとすると、「私は思案する。ニキと加奈子が待ち合わせできるかどうかを。空港で。明日。」という訳になります。全く語順が違いますね。
英語を日本語の語順に直して理解しようとすると、つまり「返り読み」で英語を読もうとすると、「文頭から文末まで行ったり来たり」しながら英文を読むことになります。これでは頭の中がごちゃごちゃしますし、何よりリーディングスピードが極端に低下します。特にTOEICはスピードが求められている試験ですから、返り読みをしていヒマはありません。
そのため、最初は違和感を感じるかもしれませんが、これから英語を読むときは、無理やりにでも「前から前から意味を取っていくこと」を心がけてください。この心がけをもって一定量以上の英文を読むと、必ず「前から読んでいく」感覚が身につきます。
強固なリーディング力は、生涯を通して自分を助けてくれる
以上の5点が、実際に英文を読むときのヒントです。
復習すると、
①:意識して「良い英文」を読むこと
②:何はともあれ、まずは文の中の「主語」と「動詞」を見抜くこと
③:読めないときは、「語彙」「文法」「背景知識」に分解して「読めない理由」を突き止めること
④:英語は『簡単な足し算』だと思うこと
⑤:前から前から理解しようと意識すること
これら5つですね。僕自身が常に意識している5つです。ぜひ、できるところから取り入れてみてください。
ではでは、この記事をもって「リーディング力を上げる方法」シリーズは完結となります。【イントロ編】【学習方法編】【実践のためのヒント編】という流れでお話ししてきたわけですが、いかがでしたでしょうか?
強固なリーディング力を身につけてしまえば、それは生涯を通して自分を助けてくれる武器になります。ですので、粘り強くリーディング力を上げていってください。
今回のシリーズに関する質問等ございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。
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