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800点台前半までは、適切に学習すれば誰でも取れる
僕が初めて受験したTOEICの結果は550点でした。
その後、880点までは比較的スムーズに伸ばすことができたように思います。
同様に、僕の周りの友人たちの多くも「就職のため・転職のため」に800点前後を取得していました。
もちろん、一夜漬けで800点前後のスコアを獲得できるわけではありません。 TOEIC必修単語を覚える・中学文法を復習する・公式問題集を解くなどの学習は必要です。
ただし、それは決してつらいものではなく、 自分自身のペースで、ほどよい量を継続して学習すれば、 数か月で大幅なスコアアップが実現できます。
「どれだけ勉強しても700点を超えられません」という場合は、 非常に不効率な学習をされている可能性が考えられます。おそらく色々な参考書や問題集に浮気してしまって、どれも中途半端になってしまっているのではないでしょうか。
まずは、これと決めた参考書なり問題集に徹底して取り組んでみてください。そうしたほうが間違いなくスコアアップにつながります。
TOEICを極めるための、たった2つの勉強法
ただ、それ以上のスコアになると伸びが極端に鈍化します。
特に900点を超えてから、満点(ないしは満点近く)に到達するためには、想像を超えた努力が求められます。それを踏まえた上で、この続きを読んでください。
990点満点を目指すに当たって、効果的だと考えられる学習方法は以下の2つです。
1.10000問ノック
2.英語力のベースアップ
それぞれ簡単に解説します。
10000問ノック
これは要するに「数多くの問題を解く」という方法です。
TOEIC業界には「スゴい著者8傑」という8名のTOEIC講師の方々がおられるようで、 彼らのブログや出版物などを読んでみると、「10000問」という問題数がハイスコア獲得のための登竜門だということが分かります。
実際、TOEICの問題には“パターン”が存在しています。 数多くの問題をひたすら解くことによって、そのパターンが頭の中にデータベース化され、たとえ初見の問題であったとしても答えの予測が立つようになります。
これはある意味、Part3・4で必須とされる先読みテクニックがすべての問題に適用できるようなものです。
英語力のベースアップ
こちらは文字通り、自分自身の英語力そのものを根底から底上げするということです。
外国人の友人や恋人を作ってもいいかもしれません。 「TED」を使って最先端のアイデアを英語で学んでもいいかもしれません。 「coursera」を使って海外のトップ大学の講義を英語で視聴してもいいかもしれません。 もしくは、地道にTOEICのリスニングパートのディクテーション(聞こえた英語をライティングする勉強法)してみるのもアリです。 もちろん、洋書を読んだり、外国のWEBサイトをサーフィンするのも良いと思います。
TOEICは、あくまでも「英語力」を試すための試験ですから、根本の英語力を向上させることがスコアアップにつながることは間違いありません。
人気YouTuberのバイリンガールちかさんは、事前勉強ゼロ・初受験で、TOEIC満点をとっていました。
やはり、ベースとなる英語力の向上は重要ですね。 ただし、この方法は、素早く効果を実感することはできません。 じっくりゆっくりTOEICのスコアを上げていきたい人に適した学習スタイルです。
10000問ノックのために準備するもの5つ
ただ、僕はそもそも我慢強くありません。できる限り最短で、効率よく、なおかつ効果的に物事を進めたいタイプの人間です。
したがって、選んだのは、「10000問ノック」です。
参考までに、10000問ノックを実践するために用意すべきものは以下の5つです。
①:10,000問分の問題
当たり前ですが、解くための問題がなければ何も始まりません。
結論から言うと、どんな問題を揃えるかは各々の好みで決めたらいいです。コストパフォーマンスを考えて、TOEICの本場である韓国から直接問題集を取り寄せることも可能ですが、ちょっと面倒だったので、ひとまず僕は以下の問題集を購入しました。
・TOEICテスト究極の模試600問
・TOEICテスト本番攻略リーディング10回模試
・TOEICテスト本番攻略リスニング10回模試
・新TOEICテストスーパーリアル模試1000問
・極めろ!TOEIC TEST ゴールド模試1000
・TOEICテスト超リアル模試600問
以上の5冊で模擬試験26回分(200問×26回=5200問)に相当します。
おそらく26回目の模試が終了した頃には、1回目に取り組んだ模試の内容なんてほとんど覚えていないと思います。なので、この26回分の模試を2回ずつ反復する予定です。そうすれば「5200問×2回=10400問」となり、めでたく10000問ノックを終えられるわけです。
問題の質を考えるならば公式問題集も組み込むべきでしたが、いかんせんコスパが良くないので除外しました。せっかくこれだけ準備したので、愚直に1模試(200問)ずつ毎日解いていきたいと思います。
②:問題を解くための時間
1日あたり何問解くのかは当然あなた次第ですが、いずれにしても「問題を解くための時間」は捻出する必要があります。
僕は毎日200問をノルマにしています。そうなると最低でも3時間(解答に2時間+復習に1時間)かかります。
僕自身、昼間は会社員として普通に働いていますので、時間を捻出するとしたら朝か夜です。とは言え、これまでの人生で幾度となく朝方人間へのシフトを試みてきましたが、ことごとく失敗に終わっているため、朝はダメです。したがって、残った選択肢は夜です。
実際のタイムスケジュールは、
20:00 帰宅
21:00 模試(200問)スタート
23:00 模試終了→休憩(アイスコーヒー)
23:30 復習開始
24:30 復習終了→諸々
26:00 就寝
という流れです。はっきり言って、毎日200問を解き続けると他のことができません。まさに短期勝負ですね。10000問を解き終わるまでは粘り強くこの生活スタイルを継続していこうと思います。
③:「空気読めないヤツ(KY)」になる覚悟
先ほど、「毎日200問を解き続けると他のことができません」と書きましたが、この「他のこと」という言葉の中には、周囲の人々の付き合いも含まれます。
こう言ってしまうと、「毎日10問ずつ解くのが目標だから、他のこともできるもん!」
という意見が出そうなことも承知の上ですが、毎日10問ずつ解いて10000問に達しようと思ったら・・・ん?
1000日、3年くらいかかるんですね(笑)
そんな悠長に生きてるヒマはないでしょう。焦るのはよくないですが、もう少し生き急いだほうが良いと思います。
話を戻します。そして、「毎日100問~200問程度は解く」ことを前提として話を進めます。
もしあなたが学生という立場なら、友人や恋人との楽しい時間を過ごしながら、TOEICもガッツリ勉強することも可能かもしれません。ただ、人間ってそこまで器用じゃなくて、同時に2つのことを求めようとするとブレます。結局どっちつかずで中途半端に終わるのがオチです。
事実、僕も学生時代、TOEIC880点を獲得するまでは「認められたい」という一心で、TOEICだけにフォーカスし、時間を投資してきました。
「力を分散するな、一点集中せよ」
これは僕の好きな言葉なのですが、真実だと思います。
ちょっと長くなってしまって申し訳ありませんが、要するに僕が言いたいのは、「自分が定めた期間だけでいいから、他の物事に目もくれず、あなた自身の目的のためだけに全力で走ってください」ということです。
それがすなわち「時間を捻出する」ことであり、「空気読めないヤツ」になる覚悟をもつということです。空気読めないヤツになったとしても、その間に頑張って自分のレベルさえ上げてしまえば、あとでおいしい思いができますので、問題ないと思います。僕はあまり友達がいませんが、楽しく生きています。
参考までに、アメリカのコンピュータ科学者であり、認知科学者であるマービン・ミンスキー氏の発言を載せておきます。
天才とは、
1.空気を読まない
2.本質を見失わない
3.希望的観測に任せない
4.1つの目的に対して複数のアプローチがとれる
という4つの要素を満たしている人である。
④:折れない心
続いて4つ目は、折れない心です。
実際のところ、英語学習は地道なものですから、人間である以上諦めそうになることだってあるわけです。
僕は英語を学習し始めた最初の頃は、ひたすら発音を鍛えていました。ずーっと、独りでテキストを読みながらブツブツ発音していました。すごく変な発音だったと思います。なかなか上達せず、イライラして、テキストを何度地面に叩きつけてしまったかわかりません。何度自分の頭を机に叩きつけたかわかりません。
でも、そこで諦めることなく、今となっては、ネイティブに発音をほめられるくらいになれて、なおかつTOEICでもハイスコアを獲得することができたのは、やはり「認めてもらいたい」という本音の動機があったからだと思います。「海外で働きたいから」とか「世界中に友達を作りたいから」とか、そういうことを言う人は多いです。
でも、それは本当にあなたの本心ですか?
心の底にはもっと違う理由が眠っているのではないですか?
そこを掘り出せた人は強いです。そして、その「動機」と「英語学習」がリンクしたなら、その瞬間に「英語学習を諦める」という選択肢は消滅します。人に言いづらい動機で良いじゃないですか。それはあなただけの、とても素晴らしい動機です。
そういうものを自分の中から見つけてください。
見つかったら、それが折れない心です。
⑤:シャーペン・マークシート・タイマー
メンタルの話が続きましたが、最後は物理的なものです。
10000問ノックへのチャレンジを極めて効率化するためには、相応のアイテムの準備が求められます。
まずは、シャーペン。この世の中には、マークシートを塗る以外の用途が考えられないシャーペンが存在しています。
1.3mm~2.0mmの太さを誇るシャーペンです。
Amazonなどで購入してもいいと思いますが、あなた自身の手へのフィット感は大事ですので、近くの文房具屋さんに足を運んでみてください。きっと素晴らしいシャーペンが見つかるはずです。
ちなみに、僕が使っているシャーペンは、「コクヨ 鉛筆シャープ 1.3mm PS-FP101」です。
1本150円くらいで非常にリーズナブル。しかし持った感じは文句なし。おススメです。
そして、タイマー。
僕はスマホに最初から入っているタイマーアプリを使っています。時間を図らずにダラダラ勉強することほど無価値なものはありません。時間をしっかり区切り、メリハリのある学習を行っていくべきです。ちなみに人間の脳みその性質的に、「50分勉強(仕事)して10分休憩する」というリズムが一番良いらしいと聞いたことがあります。
あとはやるだけ
以上の5つをぬかりなく準備できたら、あとは実行するだけです。
というか、こうやって偉そうに書いてしまったわけですから、僕はもう逃げられません。明日から次回のTOEIC(2015年3月15日)までに10000問を解き切ります。
一般的には「初めて900点台に到達してから、満点をとるのに2~3年かかる」と言われているらしく、なかなか激しい戦いになることが予想されます。 でも、だからこそ、挑戦する価値があるわけです。
今日は2015年1月18日(日)です。2015年3月15日(日)の試験まで、50日ちょっとあります。1日1模試(=200問)をノルマにすれば、50模試を解いた時点で10000問(200問×50模試)です。
すごい量ですが、これをノルマにして挑戦しようと思います。 ソフトバンクの孫さんが、自身のアメリカ留学時代を振り返りながら、
「世界で一番勉強した。間違いなく世界一勉強した。トイレでも道を歩くときも教科書を読み、寝る時間以外は全部勉強に費やしました。」
と語っておられました。
莫大な量をこなすことによって、それが質の向上へとつながっていくのだと思います。 これは英語を学習する場合にも間違いなく当てはまります。
10000問を解いたその先に何が待っているのか分かりませんが、とにかく頑張ろうと思います。
10000問を解く過程で気づいたことを今後ブログ内でシェアしていきたいと思っていますので、是非参考にして頂けたら幸いです。 ありがとうございました!
追記:その後、10000問ノックをきっちりやりきることができました
10000問ノックのおかげで僕はTOEIC満点が取れたと思っています。
10000問ノックを実施したときに書き続けていた記事を以下にまとめました。
参考にしていただけましたら幸いです。
TOEIC【10000問ノック】1日目~5日目(1~1000問)の回想録
TOEIC【10000問ノック】6日目~10日目(1001~2000問)の回想録
TOEIC【10000問ノック】11日目~15日目(2001~3000問)の回想録
TOEIC【10000問ノック】16日目~20日目(3001~4000問)の回想録
TOEIC【10000問ノック】21日目~25日目(4001~5000問)の回想録
TOEIC【10000問ノック】26日目~30日目(5001~6000問)の回想録
TOEIC【10000問ノック】31日目~35日目(6001~7000問)の回想録
TOEIC【10000問ノック】36日目~40日目(7001~8000問)の回想録
TOEIC【10000問ノック】41日目~45日目(8001~9000問)の回想録
TOEIC【10000問ノック】46日目~最終日(9001~10000問)の回想録
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