【自分を変える方法23】『セルフディスクロージャー』10の作法

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【自分を変える方法】の第23回目は、セルフディスクロージャーについて

まずは、いつも通り復習です。

前回の記事では、「相手に心を開いてもらうため」の方法の2つ目、【2:ノンバーバルなコミュニケーションに意識を向ける】についてお話しさせていただきました。

【自分を変える方法22】5つの【S】の驚くべき効果

具体的には「スマイル」と「あいづち」です。

「あいづち」の「5S」は実践していただけましたでしょうか?

5Sのあいづち
S:すごいですね!

S:そうなんですね!

S:最高ですね!

S:すばらしいですね!

S:さすがですね!
実践してみていただくと効果を実感できるはずですので、ぜひ使ってみてください。

それでは、今日の内容に入ります。

「相手に心を開いてもらう」ための3つ目の方法、【3:自分のパーソナルな面を話す】について解説していきます。

ここまでの全体像のふりかえり

ここで少し全体像を確認しておきたいと思います。ここ数回の記事(【自分を変える方法】の17〜今回)で解説しているのは「心が通った温かいコミュニケーションによって相手の心を動かす」というスキルを身につけるために必要な3段階【=コミュニケーションの123(ワンツースリー)スキル】についてです。

具体的には、以下の3段階です。

コミュニケーションの123(ワンツースリー)
第1段階:相手の心を開く

第2段階:相手の心を動かす

第3段階:相手の心を変化させる
ここまではOKでしょうか?

今は、このプロセスの第1段階 「相手の心を開く」についてお話ししていて、「相手の心を開く」ための具体的な方法論として以下の3つの方法を紹介しました。
相手に心を開いてもらう3つの方法
1:最初にgiveする

2:ノンバーバルコミュニケーションに意識を向ける

3:自分のパーソナルな面を話す
今日はこの中の3つ目の話となります。

階層があるので、多少複雑に感じられるかもしれませんが、うまく整理して知識を定着させてもらえたらうれしいです。

というわけで本題に戻って、【3:自分のパーソナルな面を話す】 について解説します。

相手との距離が縮まるときって?

まず1つ質問をさせてください。

【Q】:相手との距離が縮まるときってどんなときでしょうか?

もちろん答えはいくつもあると思いますが、僕は次のように考えています。

【A】:相手のことを知ったとき。

これが僕の考えです。

たとえばコンビニで買い物するときの ことを考えてみましょう。自分はお客さんです。レジには店員さんがいます。このシュチュエーションにおいて、「客と店員」という関係性だと相手との距離は常に一定です。

しかし、この関係性の中に「ちょっとした会話」が入ったらどうでしょうか?

コンビニの店員さん(ネパール人)との会話

先日、僕はランニングをしたあとに、家の近くのローソンに入りました。汗だくで息を切らしながら 買い物をしていたので、客観的に見たら不審者だったと思います。

飲み物とチョコレートを買うことに決めてレジにもっていくと、レジの店員さんは僕と同世代くらいと思われる外国人男性でした。(あとでネパール人と判明。)

彼は、開口一番、外国人独特のイントネーションで、「ドコカ、ハシッテ、キタンデスカ」 と質問してきました。それに対して僕が「YES!」と返すと、彼も今度は英語で返してきて、そこからちょっとした英会話が始まりました。

夜遅めの時間帯で他にお客さんがほとんどいなかったため、結局レジ越しに5分くらい話をしていました。

会話を通して、彼が近くの大学の理工学部に留学中であることや、「国に帰ってすばらしい女性と結婚し、楽しい毎日を送るためにお金を稼がないといけない」と思っていることなどを僕は知ることができました。(「No money , No honey , No funny」という言葉を彼は連発していました。)

それ以来、気軽にあいさつを交わすようになりました。

自分についての「何を」伝えたらいいのか?

この5分の会話によって彼との距離が縮まったのです。

距離が縮まったということは、多少なりともお互いに心を開いたということなのです。このように、「相手のことを知ったとき」に相手との距離が縮まる(=心を開く)わけです。

そうであるなら、相手に心を開いてもらうためには、「自分のことを知ってもらえばいい」というわけですね。コミュニケーションの基本は、『話す2割/聞く8割』であることを念頭に置きつつ、その「2割」の時間の中で、いかに自分のことを効果的に伝え、相手に知ってもらえるかがポイントとなります。

では、どのようにして自分を相手に知ってもらえばいいのでしょうか?

つまり、自分の『何を』伝えたら相手は心を開いてくれるのでしょうか?

この疑問に対して、社会心理学者のゲイリー・ウッド博士が『効果的なセルフディスクロージャー(自己開示)』 についての研究を通して、ドンピシャな答えを提示してくれているので紹介します。

セルフディスクロージャーで効果的な10テーマ

博士は、以下の10個のテーマに関して、自分のことを相手に伝えると効果的だと言っています。 (10個全部というわけではなく、状況に応じて適切なテーマを選んで話してください。)

セルフディスクロージャー10の作法
1.お金と健康に関する心配事

2.自分がイライラしてしまうこと

3.人生で幸福になれること、楽しいこと

4.自分が改善したいこと(体型、性格、何らかのスキルなど)

5.自分の夢や目標、野望など

6.自分の性生活に関すること

7.自分の弱点やマイナス面

8.自分が怒ってしまう出来事について

9.自分の趣味や興味

10.恥ずかしかった体験、罪悪感を覚えた体験
これら10個です。

ぜひご自身の状況に合わせて、10個のテーマのいずれかを選び自分のことを話してみてください。きっと相手は信頼感をもってくれて、心を開いてくれるはずです。

なぜなら、「自分のことを打ち明ける」ということは、その相手のことを信頼しているというメッセージを伝えているのに他ならないからです。

次回から「第2段階:相手の心を動かす」へ

というわけで、 これで「相手に心を開いてもらう」ための3つの方法を話し終えることができました。

相手に心を開いてもらう3つの方法
1:最初にgiveする

2:ノンバーバルコミュニケーションに意識を向ける

3:自分のパーソナルな面を話す
これら3つを適切に組み合わせて相手とコミュニケーションをとることで、 相手は「信頼感」「安心感」を感じ、こちらに対して心を開いてくれるはずです。

ここまで来て初めて第2段階である「相手の心を動かす」に入っていくことができます。
コミュニケーションの123(ワンツースリー)
第1段階:相手の心を開く

第2段階:相手の心を動かす

第3段階:相手の心を変化させる
何事も順番が大切です。1つ1つ実践していきましょう。

次回の記事より、第2段階「相手の心を動かす」に入っていきます。
今回のチャレンジ
セルフディスクロージャーの10のテーマを参考にして、自分のことを話してみましょう。


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